カトラス☆アメ車☆旧車&イラスト

アメ車旧車を中心に、クルマにまつわる話を綴ります。

愛車遍歴?1993年式シボレーカプリスクラシックステーションワゴンのレビュー

以前紹介したように、第4世代のシボレーカプリスはGM最後のFRアメリカンフルサイズでした。往年のフルサイズアメリカンの実際はどうだったのか?紹介します。

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 アメ車もフルサイズとなると、今では実際に日本で所有していた人も多くないと思うので、乗り心地、サイズ感や燃費、故障など綴りたいと思います。

 

  • ビュイック ロードマスターに間違い続けられてウンザリww

当時日本では前回記したローダウン&スムージングされたカプリスが主流でフルオリジナル(どノーマル)はほとんど居ませんでした。


ローダウン&スムージングのカプリスのベース車が枯渇しはじめると、ビュイック ロードマスターも輸入し始められました。


ビュイック ロードマスターのワゴンはルーフが一部ガラスルーフになっていたり、メッキモール多様でスムージングさせにくく、ノーマル車が大多数だった為に白ボディに木目デカール貼りは素人には区別が付かず、勤務先で昨晩〇〇で見かけたよと身に覚えのない場所を示され正直ウンザリしていましたw

この第4世代のシボレーカプリスは、1994年にマイナーチェンジしており、助手席エアバッグの設置に伴いダッシュボードのデザインは一新し、ラジエーターの冷却ファンは、旧来のエンジンの回転力を流用する物から電動ファンに変わってエンジンルームの風景も一新しました。外見ではドアミラーの形状で判別可能です(但し本国仕様のみ)

 

当方の車両は93年式なのでマイナーチェンジ前で305cid(5000cc)のV8でした。他に5700ccがありました。

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ステーションワゴン最大の特色はリアゲートで、アメリカンフルサイズワゴンは1960年代頃からほぼ全ての車種で長らく2Wayタイプのリアゲートを採用していました。サードシートへ乗降する場合は左ヒンジの横開きドアとなり、荷物の出し入れには下ヒンジで開閉するもので、ぶっちゃけ実用性はそれ程便利とは言い難いですが、この機構はほぼアメ車の専売特許で、アメ車以外ではアメ車がベースのオーストラリア車くらいでしか見ない仕様なのでアメ車オーナーとしては誇らしい装備でしたw

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カプリスワゴンのサイズ、全長は5.5mくらいで車幅は2mでした。
デカく感じる人が大多数だと思いますが、佐川急便の2トン車と大して変わらない全長全幅なので、佐川急便が2トン車で宅配している道なら走行可能なので、当時多摩西部に住んでいた当方は特に支障ありませんでした。逆に当方は佐川急便の2トン車のほうが怖くて乗れません(;'∀')


ステアリングの切れ角もかなりあるので転回もそこまでストレスを感じる事は無かったです。


グランドマーキーはボディが角ばっていて左右の角の見切りが良く安心して曲がれたのに対して、カプリスはボンネットが下がって角が丸まっているので見切りが悪く、慣れるまでは少々緊張しましたw


フニャサスのユルい乗り味と大トルクの余裕の走りは相変わらずです。
セカンドシートを畳むと、2m近い完全にフラットな空間が生まれるので今流行りの車中泊等には打ってつけです。幅方向はタイヤハウスがそのまま前後に延長しているので狭めです。


フロントベンチシートも、左右のドア内貼りの分を引いても内寸の有効寸法で1.6m以上あるので小柄な当方などは足を少し曲げてドア内貼りを枕にすれば、前席に真横になって寝られるサイズでした。

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  • キャンピング車登録で自動車税も格安だった。

この車両、2年程度アメリカ本国で使用されて、その後愛知で新規登録されていたようで、日本で3年使用して中古車として放出された物を購入した模様です。

 

国内未登録車だと購入時の諸費用が高額な場合が殆どなのと、気候や道路事情の異なる日本で走り始めてからあちこち不具合が生じて、日本に馴染むまで何度か整備が必要な可能性もあるので、並行輸入車で国内未登録車を買うのも良いですが、既に登録済みで日本に馴染んだ車両を購入するのもアリかと考えています。

 

入手時は既にキャンピング車登録された8ナンバー車でした。当初キャンピング車は自動車税が2万7000円台だったと思います。

 

なのでそれまでのグランドマーキーの88.000円/年と比較すると、同じ5000ccのフルサイズでも大幅に自動車税が安くなりました。当時2000ccまでの5ナンバー車が39.500円だったので5ナンバー車の2倍半の排気量でも5ナンバー車を下回る自動車税でした。

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当時のキャンピング車の構造要件を満たす給排水や炊事の設備が無かったのでホームセンターで資材を購入してDIYで自作して搭載していました。

 

しかしこの頃脱税目的のインチキ8ナンバー車が横行してしまった影響で、神奈川県などは8ナンバーでも3や5ナンバーでも排気量ごとに同一金額にしてしまったり、他県も8ナンバーのキャンピング車は毎年段階的に税率を上げていったので年々自動車税の金額は上がり、最後は88.000円の一割引きで79.200円となりました。

 

インチキ8ナンバー車とは、検査時だけ要件を満たして普段は乗用車の状態に戻して使用する事で、知識のない人が8ナンバーのアメ車を見ると確認もせずに脱税だ!インチキだ!とわめいたりしますが、構造要件を満たした状態であれば脱税でもインチキでもないので、迂闊に脱税だ!インチキだ!騒ぐのは注意が必要です。

 

その後インチキ8ナンバー車を阻止する為に構造要件のハードルを一気に上げたので、今ではほぼマイクロバスタイプの車両以外はキャンピング車や事務室車等の8ナンバー車登録は不可能となりました。


継続車検の際には登録時の要件が規準となるので、乗用車タイプのアメ車で8ナンバー登録の車もまだ生き残っています。

 

  • 当方のシボレーカプリスの所有期間に発生した故障や不具合は?

当方の入手した1993年式シボレーカプリスクラシックステーションワゴンですが、クルマ自体は特に大きな問題もなく十二分に最後のアメリカンフルサイズを堪能しました。

 

購入後間もなくABSの警告灯が点灯して気を揉みましたが、しばらく後に今の工場に出会ってから診断して貰ったらABSのセンサーが1本死んでいただけなので、センサー交換で治りました。
この時つくづく納車整備13万円をケチったことを後悔しましたw

 

水温が高めで気になっていましたが、これも今の工場でATFを交換してもらったら落着きました。ATFの冷却もラジエーターで行っているので、その辺が水温計に反映されていた模様です。


末期にダメ押しでラジエーターのコアを貼り直してもらったので、水温の不安は払拭されました。

 

エアコンはガス抜け気味でしたが、今の工場で診てもらって紫外線で光るリークテスターで診断して貰い、コンプレッサーの軸から漏れてましたが、補充すれば2年位は持つとの事で補充して回復しました。

 

途中別記の玉突き事故で外装をかなり丁寧に修復しているので、乗りっぱなしで傷みかけていた外装もリフレッシュしました。

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気になった点といえば、下回りは5年落ちとは思えない程サビが酷い状態でした。幸いボディの腐食はありませんでした。


融雪剤を撒く地域で使用されていた個体だとしか考られません。アメリカでの新車から2年間でサビサビになったという事は余程酷使された車両だったのかと思われます。メーターは6万マイル台(約10万キロ)でしたが、レンタカー上がりの過走行車だったのかも知れません。


逆に内装・外装、エンジンルームは徹底的にクリーニングとディテーリングされていたので新車のようにキレイな状態でした。


神経質な人は、見た目がキレイでも下回りを覗いて状態をチェックしてみても良いとは思いますが、並行輸入の中古車なので完全無欠を求めるのはかなり厳しい気がします。
新車の並行輸入車を推奨します。

 

現に下回りがサビサビでも7年間大きなトラブル無しに充分堪能出来たので・・・。

 楽天で探したら実車が販売されてましたw


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 以前は色々出ていたミニカーもすっかり見当たらなくなってしまいました。


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 やはりカプリスといえばポリスカーやタクシーですねw


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