未経験者が初めてネット通販でタイヤを購入して、持ち込み交換してみたい人向けの説明記事の後編です。
前編では自分のタイヤを選ぶのに必要最低限のスペックの見かたや、様々な種類のタイヤの特徴に対する個人的な私見を書きました。
今回は続きで、選んだタイヤをどこで買えばいいのか?から実際に購入してタイヤ交換店にタイヤを作業予約日時までに届くように手配して、施工を終えるところまで解説します。
持ち込み交換のやる事リスト
- タイヤの選定。
- 持ち込み交換店の候補の選出
- 購入先の決定。
- 持ち込み交換店の決定&予約。
- タイヤ送付先の決定。
- タイヤ購入&送付。
- タイヤ交換作業。
タイヤの選定がほぼ絞り込めたら、持ち込み交換店の候補の選出や購入先の決定をしていきます。
色々な販売サイトを見てみると、全く同じタイヤでも価格がまちまちな事が判ると思います。
ポイントはタイヤの単価ではなく、送料込みの総額を計算する事です。
よくよく販売ページを読むとタイヤ本体の価格も店によってまちまちですが、送料もまちまちな事に気付く筈です。
1本・2本・4本の購入や発送でも、1本当たりに換算すると単価に差を付けていたりします。
当方の場合は、サイズは235/55R18か225/60R18で本体+送料4本分の総額を4で割って、1本当たり〇〇円以内という縛りでタイヤと購入先を絞り込んでいました。この時点では具体的な銘柄はまだ選定していませんでした。
ちなみにこのサイズ、日本では適合車種の98%ぐらいがオンロードSUVとなってしまう為に、ダッジチャレンジャーに性能的にもドンピシャなタイヤは予算〇〇円以内ではほぼ皆無で、オンロードSUV用タイヤを代用するカタチが濃厚となっていました。
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タイヤの鮮度
他店と比較して、同一タイヤなのに極端に安い場合、製造年が古い長期在庫品の事もあります。
タイヤは新しいに越した事はありませんが、かと言って余りに気にし過ぎて製造年が1年落ちでも忌み嫌う人も居ますが、それはちょっと異常ですw
ぶっちゃけ1年落ち程度なら、適切に保管してあった物であれば何も問題ない筈です。しかし製造から何年も経過した新品は、購入するか否かは自身の判断となります。
製造年に関してもキチンとした通販サイトなら、その店の製造年に対するスタンスが明記されている筈なので購入先選びの基準のひとつにしても良いかも知れません。
大半は、メーカー倉庫から直送なので製造年を指定しての購入は出来ません。といった文言かと思います。
ちなみにタイヤは製造年と製造週で側面に表示されています。特有の表記方法なので読み方は各自でググって下さい。
当方は製造から3~4年経過した未使用新古品のスタッドレスタイヤを購入した事があります。
もちろん製造年が古いので新古品と明記してヤフオクで出品されていた物で、騙された訳ではなく承知の上での購入です。
積雪地域ではないので雪道での性能を重視しなかった為に安さを優先した結果の選択です。
結局降雪は数回のみで、雪道での使用感や新品との性能差は判りませんでした。
普通の路面で使用する分には特に目立った問題は有りませんでした。
タイヤをホイールに組付ける際に若干問題は生じましたが、許容範囲内の事案でした。
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代金の支払い方法と、どこにタイヤを送るか?
総額以外に決済方法や発送関係の柔軟性も選択の判断材料です。
自分に適した決済方法が選択出来るかチェックしておいたほうが良いです。
発送は自社の在庫ではなく、メーカーや問屋の倉庫から直接発送させるシステムの店も多いので、臨機応変に対処出来るか否かは調査しておいた方が良いです。
タイヤの送付先を、自宅等の自分の関係先に設定するか、持ち込み交換店に直送するのか決めます。
自分の関係先に着荷させておけば、モノが手元に届いてから持ち込み交換店を決めて予約を取り、タイヤをクルマに積んで交換しに行く方法が取れるので、持ち込み交換店の選定や交換のスケジュールに幅を持たせられます。
自宅が高層階、仮置きのスペースが無い等の事情で自宅や自分の関係先を着荷場所に選定出来ない場合、持ち込み交換店への直送という選択肢になります。
当方はダッジチャレンジャーに交換用のタイヤ4本が積めない為に、持ち込み交換店への直送一択でした。
持ち込み交換店への直送の場合、タイヤを受け取る交換店側が直送に対応していることが必須です。
概ねどの店も受け取り方法や保管期限等をかなり細かく設定している筈です。
そこで、発送と着荷と交換作業(予約)のタイミングをシンクロされる技が要求されます。
当然代引きや着払い等の代金立て替えにタイヤ交換店は一切応じない筈なので、その様な発送方法では交換店に着荷しても送り主に返送されてしまいます。
自分の荷物であることが瞬時に判別出来るように明記して置かないと、店には連日様々なタイヤが多方面から送られてくる筈なので、タイヤを紛失して予約時間に作業が出来なくなります。
販売サイトで購入しても、代金の入金が確認出来なければ発送しない筈です。
振込等を忘れたまま交換店の予約を入れてしまうと予約日時にタイヤが届かず、作業が出来なてキャンセル料だけ払う事になります。
発送側も受け取り側も、送った、届かない、紛失したという様なトラブルをうんざりする程体験している筈なので、かなり細かくルールを規定していると思います。
代引き/着払い送付、振り込み忘れ、住所間違い、着荷予定の情報を交換店に既定の方法で通知しない等、決められたルールに背く場合、生じたトラブルは全て自己責任になる筈です。どこにも責任転嫁出来ません。覚悟して下さい。
※ココの段取りが肝となります。
販売側の発送と交換店側の受け取り、着荷と作業日(の予約)が支障なく流れるように発送側と受け取り側のマッチングとタイミングを熟考してスケジュールを構築した上で、双方の手配を行う事が必須事項となります。
当方のダッジチャレンジャーの場合、それまでは実家に届けて着荷してから交換店を見つけて作業をしていたので、初めての交換店直送でした。
なので失敗しないように事前に色々調査して、オートピットというオートウェイに加盟している持ち込み交換への直送と、作業予約の手配が連動してオンライン上で可能なサービスを探し出しました。
オートピットを利用する為に、わざわざオートウェイでタイヤを購入しました。
オートウェイでタイヤを購入して、オートピットを利用してタイヤ交換をする事が確定した時点で、ダンロップのSP SPORT LM703というタイヤに銘柄は確定しました。
それまでは中国製のピレリと、ステアリングで有名なイタリアのブランド「MOMO」(中国製)も候補でした。
ダンロップのSP SPORT LM703というタイヤは日本のラインナップにはない海外仕様のタイヤでタイのダンロップ製です。オートウェイが独自のルートで輸入した製品です。
日本のダンロップのラインナップに似た紛らわしい名前ですが、日本のルマンLM703とトレッドパターンは同一ながら、吸音スポンジを省いてコンパウンドを固くし、グリップを落として耐摩耗性を上げた日本仕様とは全く別物との事です。
オートピットを利用するつもりでオートウェイで購入しましたが、残念ながら購入後に問題が発生しました。
当方は直接オートウェイの通販サイトから購入したのではなく、ヤフオクのオートウェイの出品物を落札したので、今は改善されたかも知れませんが、当時はヤフオクのオーダーフォームとオートピットが連動しておらず、結局オートピットは利用不能という事態に陥りました。
幸いオートピットで選定していた持ち込み交換店に、オートピットを介せずに直接予約する事が出来たので、あとは当日予約した時刻迄にクルマで工場に向かい、30分程度の作業で無事にタイヤ交換は完了しました。
細かい事は忘れましたが、予約はその場でオンラインで完結した筈です。
Web上に表示されたカレンダーの空いている日時にチェックを入れて、所定の必要事項を入力するだけだったと記憶しています。必要事項はオートウェイで発注した際のデータをそのまま移し書きするような感じで済んだと思います。
オートウェイに加盟している持ち込み交換店だったので、オートウェイとの連携もスムースで、最も厄介と考えていた直送~店側受け取りと作業予約&作業タイミングの調整が、ほとんど苦労する事なく、パソコン画面上の操作だけで店舗の営業時間と関係しない夜間に手続きを済ませる事が出来たので、正に案ずるより産むが易しといった印象だったと記憶しています。
ネット通販でタイヤを買って持ち込み交換するという方法では、先にタイヤだけ買っておいて交換店を予約し、クルマと一緒にタイヤ交換店へ持って行くか、購入したタイヤの発送と受け取りと作業予約のタイミングを上手くシンクロさせる事が出来れば、かなり格安にタイヤ交換を行う事が出来るという事です。
ネットタイヤ通販大手のオートウェイは、オートピットという加盟した持ち込み交換可能な店とリンクしているので、買ったタイヤの持ち込み交換店探しと直送の労力が軽減されます。
オートウェイ自体は当方も2回利用しています。
同様のサービスを提供するサイトも見つけました。比較検討しても良いかも知れません。