だから何なの?という、知っていても誰も得しない前期S130系クラウンの細かすぎるトリビアです。
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低グレード中の低グレード
以前記事を書きましたが、#S13系クラウンはボディバリエーションも多岐に渡り、更にそれぞれのグレードごとに非常に細かく差別化されて仕様が作り分けられています。
そんなグレードごとの作り分けの、ある意味究極の差別化の話です。
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誰も気づかない小ネタ。
1987年登場の#S13系クラウン、ハードトップは順当に#S14系に進化しましたが、セダン・ワゴン・バンはマイナーチェンジで継続生産されました。
なので、S130系クラウンのセダンはマイナー前後で前期/後期と分別されます。
その内の#S13前期のセダンは、グレードで大きく異なる点が2点存在します。
その2点とは、
- リアサスがスーパーサルーン以上が独立でスーパーデラックス以下がコイルリンク式のリジット
- テールランプユニットがスーパーサルーン以上とスーパーデラックス以下で大きく異なる。
という点です。
今回はその内のテールランプの差異に関する話題です。
因みに輸出仕様では上位グレードでもスーパーデラックス以下のテールランプユニットを使用していたようです。
恐らく上位グレード用のテールランプユニットは、デザイン的に日本のナンバープレ-トサイズにピッタリな寸法で設計されていてサイズ違いに対応出来ない為かと思われます。
下の動画は基本的に日本の3ナンバー外装に準じた外観で、1G-FEの2000ccエンジン搭載のほうのインドネシア仕様ですが、横長ナンバー収納の為にナンバーポケットの形状自体が変更されていますね。
このような融通を利かせられるように 低グレード用のテールランプが用意されていたとも言えます。
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究極の誰得差別化ww
スーパーデラックス以下のテールランプユニットには、誰も気付かないような更に細かいグレードごとの差別化が為されていました。
何と!スタンダードのみ縁取りのシルバー塗装が省略されているのですww
ぶっちゃけパッと見では縁取りの有無なんか見分けが付きませんww
画像はスタンダードのテールランプとデラックスのナンバーポケットですが、下端のシルバーのラインがナンバーポケットのみなのが判るでしょうか?
当方のスーパーデラックスの鉄バンパー改ですが、ナンバーポケットとテールランプの下端のシルバーのラインが繋がっているのが判りますか?
塗装を省いて単価がどれだけ下がるのか判りませんが、大した額では無いような気がしますw
むしろ仕分けて使い分ける手間のほうが掛かる気がしてなりませんww
バブル崩壊後、#S13系クラウンのような不必要な程の過剰な車種やグレードごとの作り分けは、コストカット最優先の観点から集約・統合化されたので、いまではココまで徹底したグレードによる差別化はあり得ませんねww
ちなみにパトカーのみにしか設定されない仕様のMS135Zでは、スタンダードに準じたフチのシルバー塗装なしのテール周りです。
4月25日発売の高速有鉛デラックス75号(2020年6月号)は、130系ロイヤルサルーンが特集されています。
同じ130系クラウンでも、ハードトップのロイヤルサルーンとセダン系では全くといっていいほど違う事を知ってもらえたら幸いです。
高速有鉛デラックス 2020年 6月号 [雑誌]
130系ですがハードトップの5ナンバーボディでGS131ですね。1/24プラモ
#S13系クラウンのセダンの模型は、確かノベルティの非売品シガレットケースのみだったと記憶しています。
フジミ模型 1/24 インチアップシリーズ No.32 トヨタ クラウン(130系 2000 ロイヤルサルーン スーパーチャージャー) プラモデル ID32