テレビ東京のドラマ24「浦安鉄筋家族」に出演?!する430セドリックのパトカー仕様の劇用車の話です。
予告だと0:18に窓枠だけ映っていますw
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本物のパトカーの劇用車でなく、西部警察のパトカーをオマージュ
「浦安鉄筋家族」に430セドリックのパトカー仕様の劇用車が出演?との事です。
このパトカー劇用車、実はパトカー仕様ではなく、かつて西部警察で使用された石原プロの430セドリックのパトカー仕様の劇用車をオマージュして製作された車両なのですw
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趣味が高じて製作
普通の人から見れば、白黒塗装で赤い回転灯が付いていれば本物のパトカーも劇用パトカーも見分けがつかないと思います。
画像のようなパトカーでも十分パトカーに見える人はある意味幸せです(毒
しかしマニアックな人達は、パッと一瞬映っただけでも瞬時に真贋を見分ける能力を持っていますw
この430セドリックのパトカー仕様の劇用車はそんなマニアックな方が趣味仲間の協力で製作されたクルマなのです。
本物の430セドリックのパトカーは、このようにタクシーやバンと同じ低グレードのみに設定されていた丸目4灯ヘッドライトに、2800ccの最上位グレードのみに装着されていた3ナンバー車専用の大型バンパーが付けられていたので、市販車には絶対あり得ない仕様でした。
画像出典:https://minkara.carview.co.jp/userid/1233268/blog/33273399/
普通の人々は、いちいちそんな細かい部分まで観察していませんが、当時からこの違いに気付いていた人達は、交通機動隊の覆面パトカーも、白黒の塗り分けがなくても明らかにどう見ても市販車ではないので、一発で覆面パトカーを見抜いていました。
この違いに気付きもしない無関心・無頓着な人は、ただのセダンと覆面パトカーの見分けがつかずにスピード違反で御用となりましたww
アオシマの1/24プラモデルも忠実に本物の丸目4灯ライトに、でかバンパー&お椀キャップ仕様を再現しています(楽天)
1/24 430セドリックセダン 警視庁パトロールカー
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閑話休題
西部警察の石原プロは、ドラマや映画用に多数の劇用パトカーを所有していました。
S30フェアレディZの劇用パトカーなら分かりやすいので知っている人も多いと思います。
西部警察の前の大都会シリーズ時代からなので、331か332の330系セドリック(グロリア?)から大都会シリーズや西部警察に登場しています。
当時の普通の子供たちは、誰が見ても分かるカッコイイ、マシンXやスーパーZ、スカイラインRS軍団に飛びついて夢中になりましたが、一部の子供たちには破壊されるタクシー上がりの230・330・430セドグロや、石原プロ独特な仕様の劇用パトカーの印象が強く刷り込まれる事になります。
そんな石原プロ独特の劇用パトカーをオマージュして再現されたのが、「浦安鉄筋家族」に出演する、この430のパトカー劇用車です。
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石原プロの劇用パトカーの特徴
石原プロの劇用パトカーには決定的な特徴がありました。
当方はそこまで詳しくないので詳細は判りませんが、当方のようなにわかでも分かる識別点は屋根のバーライト(散光式警光灯)が専用の基台ではなく、ルーフキャリアを流用している点です。
もちろんベース車は本物のパトカーと全く異なる、市販グレードの5ナンバー・角目4灯の430です。
西部警察part-Ⅰの途中からエンケイ(共豊産業)が協力として参加するので、石原プロの劇用パトカーも本物のパトカーではあり得ない、エンケイのアルミホイールが装着されたパトカーとなります。
詳しい人なら他にも散光式警光灯の銘柄や、中央に内蔵されてる筈のスピーカーが入っていない等の差異も知っているのかも知れませんが当方には判りません。
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忠実にオマージュされた車両
「浦安鉄筋家族」に出演する劇用車のパトカー仕様の430セドリックはそんな刷り込みを受けた方が製作された車両です。
過去にも色々な旧車イベントや
当日は友人の230パトカーと並んで展示していました。
— 城西企画 (@jousaikikaku) 2016年11月21日
※イベント敷地内で撮影しています。
※劇用車です pic.twitter.com/IF5uMMrA9O
高速有鉛掲載
城西企画 過去の実績 2
— 城西企画 (@jousaikikaku) 2015年6月4日
雑誌 高速有鉛 特集記事 pic.twitter.com/uu3R8Mb0dS
トミーテックのイベントブースにも展示されていたので知っている方も多いと思います。
過去の実績 1
— 城西企画 (@jousaikikaku) 2015年6月1日
全日本ホビーショー(トミーテック様)430パトカー実車展示 pic.twitter.com/6lXiLWEvD4
車両製作時に、製作場所を提供してオーナーさんに手ほどきしながらメインで作業を行っていた方がSNSの限定公開で製作過程を紹介していたので、製作時の経緯は知っていました。
オーナーさんが幹事だった2002年のセドグロミーティングの画像です。
この後オーナーさんと面識を持ちました。RS40-Pクラウンタクシーのオーナーさんと交流し始めた少し後ぐらいです。
実はこの劇用車のパトカー仕様の430セドリックを製作したオーナーさんは、若くして2020年の初めに急逝されてしまいました。
遺作である日産セドリック パトロールカーが東京フリート様のご協力によりTVドラマ[浦安鉄筋家族]にて御採用頂き出演させていただく事をお知らせ致します。
— 城西企画 (@jousaikikaku) 2020年4月16日
想いの詰まった作品が皆様のお目に触れる事を故人は喜んでいると思います。
(先程のツイートはネタバレだったらしく再度投稿させて頂きます) pic.twitter.com/TLja5Lbici
なのでこの車両の紹介は控えていたのですが、今回RS40-Pクラウンタクシーのオーナーさんが引き継いで再び劇用車として活用される事となり、「浦安鉄筋家族」に出演するとの事なので紹介に至った次第です。
製作したオーナーさんもクルマがTVで活躍出来て喜んでいると思います。
西部警察は根強い人気がある為、白パト(西部警察内でのパンダカラーのパトカーの略称)も忠実に再現されて製品化されています。
上で紹介したアオシマの同じ1/24プラモデルですが、キチンと本物と劇用で作り分けられています。
箱絵は合成写真ですねww
青島文化教材社 西部警察 No.9 430セドリックセダン 捜査用パトロールカー 1/24スケール プラモデル
高速有鉛誌はキンドル版はないようで製本版です。
高速有鉛デラックス 2012年 04月号 [雑誌]
1/64でも製品化されています。西部警察の初期によく登場していた430セドリック前期モデルに中位グレードのノーマルホイールキャップが装着された仕様です。
トミカリミテッドヴィンテージ TLV-NEO 西部警察02 セドリック430型 2台セット 完成品
アオシマ系のスカイネットの1/43スケールです。こちらも本物のパトカーではなく、石原プロの劇用パトカーを忠実に再現してあります。
スカイネット 1/43 ダイキャストムービーコレクション No.26 西部警察 430セドリック 4ドアセダン 200E SGL 後期型 パトロールカー 完成品
チョロQもありますw430前期にエンケイアルミ装着のようです。
チョロQ zero 西部警察 Z-12 セドリック430 パトカー