前回はパブリカを例にしてトヨタの旧車の車両型式のバリエーションや派生車種の表記の仕方を説明しました。
今回は初代カローラで、商用車用ボディや派生車種をどうアルファベットと数字で識別出来るようにしていたのかを話します。
一世代ごとに〇〇番台の括り。
初代カローラの場合。
当初は2ドアセダンのカローラ1100KE10のみでした。
- スタンダード KE10
- スペシャル KE10B
- デラックス KE10D
4ドアセダンとバンが追加
4ドアセダン
- スペシャル KE10FB
- デラックス KE10FD
バン
- バンスタンダード KE16V
- バンデラックス KE16V-D
- SL KE10S
- カローラスプリンター KE15
- カローラスプリンターデラックス KE15D
- カローラスプリンターSL KE15S
取りあえずココまで。
ココまでは前回のパブリカと同様で、デラックス等のバリエーションが加わるとDやSのアルファベットが付加されます。
派生モデルのカローラスプリンターがKE15
商用車系は数字の一桁目が6でKE16とバンを表すVが付加されてKE16V、バンのデラックスでKE16V-Dとなっています。
1969年にエンジンが1100ccから1200ccの3Kに換装されるマイナーチェンジが行われます。
パブリカでは700ccから800ccにマイナーチェンジした際にはUP10からUP20になりましたが、カローラが出た頃のトヨタの型式名の場合、マイナーチェンジではKE20とはならずにKE11と、10番台の数字を割り当てて10番台の範囲内で収めています。
ライトバンはKE16VからKE18Vとなりました。
この頃には、次にモデルチェンジするまでの間、数字の二桁目は繰り上げずに下一桁の数字のやりくりで賄う方式が確立し始めた模様です。
なので旧車に詳しい人は、10系カローラと言えば2ドアでも4ドアでもバンでも、初代カローラを頭にイメージする事が出来るのです。
因みに1200ccの頃のカローラのラインナップは
- スタンダード KE11
- スペシャル KE11B
- デラックス KE11D
- ハイデラックス KE11N
- SL KE11S
4ドアセダン
- スペシャル KE11FB
- デラックス KE1FD
- ハイデラックス KE11FN
ライトバン
- バンスタンダード KE18
- バンデラックス KE18V-D
カローラスプリンター
- カローラスプリンター KE17
- カローラスプリンターデラックス KE17D
- カローラスプリンターSL KE17S
既に末尾のアルファベットは覚えきれなくなってきています。
なので余程コアな初代カローラ限定の話題以外では、10系カローラで括ってしまって良いと思います。
- 今回の覚えて欲しいポイントは
大原則としては、各モデルの世代ごとに〇〇番台の括りでまとめらていると言う事です。
その為に、〇〇系カローラ、〇〇系クラウンのように〇〇番台で覚えておいて、〇〇系〇〇と呼べば、会話するお互いの間で頭にイメージする世代がズレるトラブルは減少する事になります。
旧車好き同士の間では、3代目クラウンとは呼ばずに50系クラウンと呼ぶのはこのためです。
次回はこの法則のイレギュラーについて話したいと思います。
1/24スケール、プラモサイズのミニカーです。形式名でKE10-Dでしょうか?

アシェット 1/24 国産名車コレクション トヨタ カローラ 1100 DX 1966年式 ミニカー 車プラモデルサイズ
1/64のTLVは細かく造り分けていますw1100ccの2ドア、KE10-Dです。

トミカリミテッドヴィンテージ LV-55a トヨタカローラ 1100 2ドアセダン(白)
1200の4ドア、KE11Fですが、デラックスかハイデラックスかまでは判りません。

トミカリミテッドヴィンテージ LV-58b トヨタカローラ1200 4ドア(緑)
1200の2ドアも見つけました。KE11ですが、こちらもデラックスかハイデラックスかまでは判りません。

トミカリミテッドヴィンテージ 1/64 LV-161a カローラ 1200 (グレー) (メーカー初回受注限定生産) 完成品
KE10のプルバックミニカーです。

トヨタ博物館 オリジナル プルバック ミニカー 初代 カローラ (白)
1/20スケールのニチモのプラモデル、カローラスプリンターです。KE15かKE17は判りません、SLなのでKE15SかKE17Sですね。

ニチモ 1/20 カローラ スプリンター SL モーターライズキット MC-2501
キンドル版の電子書籍なので、会員なら無料で読めるみたいです。

トヨタ・カローラ 50年とその時代