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バック・トゥ・ザ・フューチャー(BTTF)シリーズで人気のデロリアンDMC-12

今回はバック・トゥ・ザ・フューチャーのタイムマシンで有名なデロリアンDMC-12の話です。

DeLorean

 デロリアンといえば、マイケル・J・フォックスの映画、バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズのタイムマシンで有名ですよねw

 

そんなデロリアンDMC-12を間近で見る機会があったので、デロリアンDMC-12の解説と、実車のオーナーさんから聞いた話を記事にしたいと思います。

 

 

映画に登場するタイムマシンのデロリアンについては割愛します。

  • デロリアンDMC-12

このデロリアンDMC-12の解説はこの動画を元にしているので、もっと正確に知りたい方はこちらを参照下さい。

 

今はデロリアンと呼ばれていますが、厳密にはデロリアンという会社のDMC-12という車種ですね。

  •  ジョン・デロリアン

 デロリアンDMC-12は、元GM副社長のジョン・デロリアンが生み出したクルマです。

 

ジョン・デロリアンは優秀なエンジニアで、最年少でGMの重役に昇りつめたようです。

 

シボレー部門をトップにしたり、ポンティアックGTOを企画してヒットさせたみたいです。

 

アイデアマンで次々斬新な企画を提案するものの、重役ともなると、革新や変化より安定を望む周囲の重役達から煙たがられるようになり、自分の理想のクルマを追い求めてGMを去った模様です。

 

GM重役時代から派手好きで、週末自家用ジェットで西海岸に飛びパーティー三昧で、火曜から仕事をしていたようです。

 

DMC-12の元になるクルマ自体の開発は1974~5年頃から始められて、ジウジアーロのデザインで、当初の試作車は特殊な樹脂製シャーシの画期的なクルマだったようです。

 

開発したクルマを生産して販売するには、工場と販売店が必要で、パーティーの人脈を利用して全米にディーラー権を販売して資金を集め、宗教紛争で雇用状況が悪化していたアイルランドに、自動車工場を建設する事で雇用の確保をはかるという交渉でイギリスからの多額の資金援助を獲得して、アイルランドに工場を建設しました。

  •  DMC-12

 デロリアンの試作車は数次の改良を経て、DMC-12として製造・販売されました。

 

特殊な樹脂製のシャシーは断念され、ロータスの協力でロータスエスプリのシャシーと足回りをベースに開発され、エンジンはボルボ・ルノー・プジョーが共同開発したV6のPRVエンジンがリアに搭載されています。

 

ジウジアーロのデザインは極力崩さないように生かされ、個性的で当時としては斬新なスタイルで製品化されました。

 

ボディは樹脂製の骨格にステンレス製のパネルを貼り付けたもので、ステンレスの金属的な素材感を活かした個性的な姿となっています。

 

生産台数は諸説あるみたいですが、Wikiによるとデビューの1981年に約6500台で、最終的にトータル約8500台生産されて約8000台が出荷された模様です。

  •  デロリアンの末路

 新興の小さなメーカーが熟成期間もなく発売した車が、大手メーカー製で不具合対策をし尽された上で大量生産されたクルマの品質と価格のレベルと同等になる訳もなく、前評判でバックオーダーを抱える程だったDMC-12も、出荷され始めると様々な問題が発生して一気に売れ行きは悪くなってしまったようです。

 

年間3万台の計画でイギリスから資金を得たデロリアン社でしたが、3万台には遥かに及ばなかったデロリアンは資金を停止されて工場は閉鎖となります。

 

デロリアン自身も麻薬取引の疑いを掛けられて捕まり(後に無罪)社会的信用を失います。

 

数年後、DMC-12は映画バック・トゥ・ザ・フューチャー(BTTF)でタイムマシンに起用され、一躍人気者となりました。

 

今では多くの車両は愛好家の手に渡り、維持の体制も同年代の大量生産された、今では見かけなくなったクルマたちより整っているようです。

  •  実車に遭遇

 今回記事を書くきっかけになったのは、ミーティングで実車を見学する機会があった為です。

DeLorean

SNSで懇意にして貰っている方から「ミーティングに行ってみませんか?」とのお誘いがあり、ミーティングを見学する事にしました。その方も初参加のミーティングだとの事でした。

 

二人で車両を見学して回っていると声を掛けられました、DMC-12のオーナーさんでした。

 

ミーティングにお誘い下さった方とオーナーさんは面識があり、オーナーさんは当方のカトラスやチャレンジャー、130クラウンの事を知っている人でした。

 

こちらもオーナーさんのDMC-12以前の色々な車両を知っていました。

 

そんな関係があったので、オーナーさんからDMC-12の事を詳しく教えてもらえました。

 

なので、見ず知らずの初対面のこの手のクルマのオーナーさんに、唐突にタメ口はNGです。

 

当方もカトラスの調子が悪くなってクルマに気を遣いながら停車して、状況を確認する為にボンネットを開けたら人が集まって来て、色々と話しかけられたりした事もありましたが、クルマの調子の事に集中している時に色々と話しかけられても、応対出来ませんし作業の妨げになり迷惑です。

 

こういう場合等も考えられるので、珍しいクルマのオーナーさんが常時問いかけに親切に応じてくれる訳ではないという事をご理解下さい。

 

このDMC-12のオーナーさんは、以前の所有車の頃から整備や登録など、かなりの事が自分でも出来る人なので、基本的にメンテは自分で行われているようです。

DeLorean

分からない事はWebで英文の文献を探して、自力で問題解決してきたとの事です。

 

既にエアコン周りや冷却関係は自分で使うパーツを調べて、海外通販からモノタロウまで駆使して調達し、既に修理済みでした。

DeLorean

やはりこの手のクルマを、ただ憧れて夢見るだけでなく、本当に手に入れて維持管理出来る人は、絶対に手に入れてやるという情熱が並ではないですね。

 

そして、判らないことは徹底的に調べて、部品などもあらゆる手段で調達し、自分で車検や整備を出来るスキルを身に付けている人。

 

もしくは潤沢な資金を注ぎ込んで、全てを信頼出来るスペシャリストに任せられる資金力を持つ人(欲しいクルマのために金持ちになれる人)でないと、誰でも簡単に所有出来る代物ではないですね。

 

いいなぁ~欲しいなぁ~と、夢想しているだけで実際に行動しない人は絶対手に入れられませんし、お金があるからと気まぐれで買っても、故障ばかりで乗れないで修理に時間とお金が掛かり、出先で壊れて手に負えなくて持て余して嫌になる筈です。

 本文中に予告編動画を貼った映画ジョン・デロリアンです。

当方も知らなかったので未見です。アマゾンプライムでレンタルなら499円との事です。(2020/7/18現在)


ジョン・デロリアン (字幕版)

 

BTTFでないDMC-12です。1/18スケール


AUTOart 1/18 デロリアン DMC-12 サテンシルバー 完成品

 

BTTFのデロリアンは様々な製品が出てますね。ホットウィールです。


2017 ホットウィール HOTWHEELS レトロエンターテイメント バックトゥーザフューチャーⅢ BACK TO THE FUTURE PART3デロリアン 1955

 

1/24の完成品。partⅡ仕様です。


やまと 1/24 バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2 デロリアン 完成品

 

BTTF制作にまつわるドキュメンタリーとの事です。

アマゾンプライムでレンタルなら440円との事です。(2020/7/18現在)


バック イン タイム(字幕版)

 

1/6スケールで全長72センチの超巨大モデルです。価格も巨大ですw


ムービー・マスターピース バック・トゥ・ザ・フューチャー 1/6スケールビークル デロリアン・タイムマシン

 

デロリアンを本気で買いたい人向けの参考書との事です。紙媒体


デロリアンバイヤーズガイド (メディアパルムック)
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