前回は店との施工内容の打合せの話でした。
今回はいよいよ工場へ入庫させます。
- 手付金を支払い正式発注
今回依頼した店は、見積金額の50%が振り込まれた時点で正式発注となり、作業が開始されます。
なのですぐに見積金額の50%を振り込みました。
- 工期は?
先に完成までの時間を述べると、10月後半の週末に入庫させて、仕上がって引き取りに行ったのが年末の仕事納め直前の週末だったので、実質2ヶ月で完成しました。
作業を打診した時点からでも3ヶ月ちょっと位なので、予算の都合で他のクルマの作業のついでや合間に施工するので納期は未定で急かさないという条件だったので、長丁場を覚悟していましたが、拍子抜けするほど速く仕上がりました。
- 入庫前に行った事
打合せの際、極力部品は取り外さないまま作業を進めるという話だったので、入庫前にメールで、自分である程度のパーツを外して入庫させて、事後に自分でパーツを組付ける為に、装着穴等を残した状態で仕上げて貰えるのか?と問い合わせをしましたが、返信のないまま入庫の期日が迫って来ました。
平日は仕事で週末しか作業が作業が出来ないので、返信を待たずに入庫予定日の前の週末に、外して走行に支障のないモール類のパーツは、自力で全て外しました。
フロントフェンダーのエンブレムとモールは、フェンダーを外さないと取れないようで、外せませんでした。
そしてマジックでボディに直接モールやエンブレムのシルエットを描き込み、穴は残すよう文字で支持書きをしました。
他に要望がある部分もマジックでボディに直接書き込みました。
- そして入庫
打合せで決めた日時に工場へ自走で訪問しました。
クルマを入場させると、スタッフの方がわっと集まってデジカメで各部の状態を撮影したりメモ書きし始めたのでビックリしました。
その後取りまとめられたチェックシートを担当者から見せられて、これで宜しければ現任書にサインして下さいと言われて記名しました。
後々揉めないように、入庫時に記録を取るシステムのようです。
レストアの工房というと、寡黙で老練な職人さんと数名でコツコツとクルマを修復しているイメージが強いですが、今回依頼した店ではシステマティックに分業化されていました。
担当者は窓口になって依頼者の要望を受けたり工程などの調整をして、工場長が実際の作業を仕切ってスタッフに指示を出す仕組みのようです。
この店は、どういう方式かは判りませんが、独立開業を目指す人達を大勢募って見習い研修生として実践の作業員として投入しているようでした。
レストアの作業では汚れやサビを落としたり、塗装の剥離といった地味で辛い工程の比重が高く、熟練の職人さんが全てを行うと、高度なスキルが求められる職人さんにしか出来ない工程に関われる時間が減ってしまいます。
この工場では、汚れやサビ落とし、塗装の剥離等は見習いの研修生に行わせることで、熟練の職人さんは高度なスキルが求められる工程に専念し、研修生には基礎的な作業の技術を身に付けさせて、レストアの作業としてはスピードアップ化させているようでした。
依頼した当時は、見習いに安い賃金で面倒で辛い仕事をやらせているといったネガティブな印象がありましたが、今思うと将来は独立開業という志を持った人達ですし、間接的な下積みにしかならない現代車整備の工場で働くより、実践の場で経験を積んだ方が効果的なのかと思いました。
研修生も、ライバルより早くステップアップして地味な工程を抜け出して次のステップへ進みたいと考えているので、地味で面倒な作業でも真剣に作業してくれるので、お金のためだけのアルバイトに作業をさせるより速くてキチンとした下地処理になるようです。
という事で、今回は正式発注から入場までの話でした。