画像生成AIが世に出た際、これまで手描きやデジタル画で二次創作等を投稿してきた従来の絵師(※以下手描き派)からは否定的で、画像生成AIに反対する意見が多数出てきました
大きくは
- Web上のデータの無断学習
- 他人の描いた絵を無断で読み込んで生成
- 画風のLoRA化
他にもあると思いますが、概ねこの辺りの問題を掲げて
生成AI反対
生成AI廃絶
AIのなかった時代に戻せ
を唱えています。
確かに画像生成AIユーザーの私でも、他人の描いた絵をそのまま読み込んで生成して公開するのは問題だと思っています。
AI肯定派は
人間も他人の作品を無断学習してアウトプットしてるのだから人もAIも同じ
と言っていますが
そうは言ってもまだ出来て日の浅い生成AIに様々な法的、倫理的な未解決の問題があるのは確かですし
手描き派はAIを廃絶してAIのなかった時代に戻す事を前提に話をするので、AIが存続するという未来の全否定から思考がスタートする為
AIを容認する層とはお互い相容れず、議論すら成立しない状況です。
そこで、AIと手描きで考えると双方の立場での認知バイアスが掛かってしまってフラットに事象が見えなくなってしまうので
一旦過去の事例である馬車VS車に置き換えて考えてみました。
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馬車から車への時代
かつて馬車が人や物を運搬していた時代、新たに自動車が発明されました。
最初は性能も低く値段も高価で馬車の相手ではありませんでしたが、あっという間に馬車より性能が上回ってしまい、
馬車で輸送をしていた組織(会社)は、馬車からトラックやバスに置き換えてしまいました。
馬車の時代には、馬車を操縦する御者や馬の世話をする人、馬車を製造したりメンテナンスする人々が居ました。
それまで馬車関係で働いていた人々は失業の危機に遭遇し
- 車は走る凶器だ!人を轢いて殺傷する
- 馬が騒音に驚いて暴れる
- 排気ガスをまき散らす
だから自動車反対、自動車廃絶、馬車の時代に戻せと訴えます。
しかしそういった様々な問題があるにも関わらず車の性能は圧倒的で
皆さんご存じのように馬車での輸送は廃れてしまい
観光地の名物と馬車でなければならない伝統的な儀式以外の、一般的な人や物を輸送する馬車はなくなってしまいました。
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AIと手描きに置き換え
コレをAIと手描きの関係に置き換えてみます。
AIには様々な問題があるにも関わらず、自動車と同様に圧倒的な性能で普及していきます。
認めたくないとは思いますが、どんなにAIの問題点を指摘したところで確実にAIが主流の時代になってしまいます。
最終的に変わらないのは、馬車時代の観光名物と伝統的儀式に相当する鳥山明氏や高橋留美子氏のような、絶対にその人でなければならない上位1%の絵師のみが従来以上の希少価値として珍重され、普通の絵師の大部分は淘汰されてしまいます。
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馬車時代、失業した人たちは?
では馬車の時代、職を失った人々はどうしたでしょう?
一部の人を除いて、早々に頭を切り替えて
- 御者は免許を取ってドライバーに
- 馬の世話をしていた人はメカニック
- 馬車の製造はバスやトラックの車体製造やメンテナンス
に転身しました
思考を切り替える事が出来ず、最後まで自動車廃絶、馬車の時代に戻せと唱えていた一部の人は残念な事になってしまいました。
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様々な問題のあった自動車のその後
では普及したとはいえ、様々な問題を抱えていた自動車の問題点はその後はどうなったでしょうか?
- 人を殺傷する危険性のある走る凶器→事故の起きにくい道路の整備、法律の整備、交通ルールの啓蒙と浸透、保険(補償)制度の確立、衝突安全性の向上、事故防止装置の開発と実装
- 騒音や公害の問題→基準値を設定して規制、段階的に強化
等、問題があるから廃絶するのではなく、問題を分析/研究して被害を軽減させる方向に進みました。
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馬車で失業した人は?
馬車時代の終焉で発想を切り替えて転身した人々をAIと手描きに置き換えてみるとどうでしょうか?
- 自身の手描きのイラスト製作にAIを採り入れて作業の効率化を図る
- ITのスキルだけでは絵のデッサンの狂いや絵の良否は見極められないので、絵を描ける能力を生かしてIT技術者と協力してAI画像の開発/向上に携わる
- 絵を描いてきた経験から、現状様々な問題が生じている生成AIの、法的、倫理的ルール等の整備に携わる
- 唯一無二、上位1%の神絵師の存在になって手描きを続ける。
等かと思います。
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残酷な現実を受け入れる覚悟
馬車と車の前例と同様に、いくらAIの問題点を掲げて、AIを廃絶し 元の時代に戻せと要求しても
残酷ですがその要求は絶望的で、どんなに不条理で理不尽でも時代の変化には抗えず
残酷な現実を受け止めて、思考の転換は必須かと思います。
廃絶して元の時代に戻すという考えではなく、AIが存在するという前提で問題点を解決してゆくという思考が必要です。
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単に問題を主張するだけでなく、同時に問題を解決する案も出す必要がある
自分の考えを一例として出すと
現状ブロックチェーンという技術があり、既に一部のAIでは電子透かしも実装されているので
- 自分の作品を公開する際に、電子的にAIへの学習の可否を選択出来るようにして無断学習を防止する
- 学習を許諾した場合、自分の作品がどの程度生成に利用されたかを数値化/可視化させ、利用された分の報酬が支払われる仕組みを構築する
という風にすれば、学習されたくない人は学習されずに済みますし
学習されてもそれが収入になれば
今のようにただ知的財産を盗られるだけよりはマシかと思います。
このように、AIを廃絶して元の時代に戻せというのではなく
残酷な現実を受け止めて問題を解決する方向へ考えをシフトする必要があると思います。
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