前回赤いウインカーについて述べましたが、今回はカトラスに残っていた駐車灯の形跡にまつわる話です。
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駐車灯って?
今時駐車灯なんて誰も知らないと思います。ハザード(非常点滅表示灯)の事ではありません。
そう言う当方ですら、駐車灯を使用した事すらありません。
当方の1970年式カトラスには、そんな駐車灯の残骸が残っていました。かつての日本車には必ず装備されていた駐車灯の話です。
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規制緩和で消滅。
駐車灯とは夜間や視界不良時、路肩等に自動車を駐車(留置?)しておく際に、路上を走行する車両等が、駐車している車両に気付いて衝突を回避するように点灯させていた法律で義務付けられていた灯火です。点滅ではなく点灯です。
スモールランプと似てますが、メーターパネルは点灯せず、光量もバッテリー上がりを防ぐためにぼんやり光る程度との事です。
昔のクルマには、インパネにPマークのスイッチが有ったのは何となく憶えています。
1986年(昭和61年)に規制緩和で駐車灯の設置が義務でなくなったのと、1991年に車庫法(自動車の保管場所の確保等に関する法律)が改正されて道路を車庫代わりに使用する違反に対するルールや取り締まりが厳格化されました。
その為、夜間路上に車両を駐車(留置?)すること自体が減少し、駐車灯を装備する意味がなくなって消滅しました。
年代的に当方が免許を取得したのが1988年で、MS110クラウンを買ったのが1990年なので、1981年式のMS110クラウンには駐車灯は装備されていた筈ですが、使用した事は一切ありませんでした。
なのでMS110クラウンの駐車灯スイッチが何処にあったかは憶えてません。
今でも110系クラウンを複数所有する友人が、駐車灯は装備されていると証言していますw
1980年式シボレーマリブにも駐車灯は装備されていた筈ですが、使用した事が無いので全く憶えていませんww
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後年輸入された車両ではない証。
1970年式カトラスにも駐車灯は駐車灯の面影が残っていました。
当方のカトラスはスモールランプやテールランプの電球ソケットの構造がイマイチで、経年劣化によって接点不良を起こしてしまい。何度修理しても度々気付くと点灯いていない状態に陥りました。
点灯不良の度にレンズを外すので、ハウジングに穴が開けられて割れた小さい電球の残骸が入っているのは気付いていました。
配線も切られているので当初は意味不明でしたが、駐車灯では?と気付きました。
後年になってアメリカから個人輸入された車両にはあり得ない装備です。
駐車灯が義務付けられていた1979~1986年頃には正規ディーラー以外の並行輸入も始まっていましたが、この4ドアセダンのカトラスをわざわざ輸入するメリットは皆無でした。
そう考証すると駐車灯の痕跡は、正規ディーラー車ならではの物とも言えます。
とは言え、お世辞にもとてもプロが施工したとは思えない粗末な装着方法で、フロントのウインカー兼車幅灯は、左右で電球の装着位置が違うというアバウトさww
お陰で車幅灯のハウジング内への雨水侵入に散々悩まされる事になりました。