という事で、自分が実際に使ってみて良いと感じた無料でも使える画像生成AIサービスをいくつか紹介します。
※2023/12/06加筆修正しました!
それぞれ特徴があるので、使い分けると良いと思います。
2023年7月現在の5選
※2023/12/06加筆修正しました 2023年7月からルールが変更になっているサービスが複数あります。
先に今回紹介する5つのサービス名です(順不問)
- Microsoft bing image creator
- Maze Guru*
- Leonardo.ai
- PixAI
- SeaArt.ai
- ハイスペックなPC環境が不要で、無料でも使える画像生成AIサービス
もし本気で画像生成AIを極めたい人が居たら、迷わず自身のPCをハイスペック化して、PC内で画像生成AIの環境構築をして利用する事を推奨します。
但しそれには
- 高価な機材
- 高度なプログラム ソース コード等のITスキル
- Hugging Face Hubで公開/共有されるデータセットを理解して扱える英語力と情報収集能力
- 画像生成AIをカスタマイジングして使いこなすスキル
が必須ですw
ハイスペックなPCだけ用意しても、AIの環境構築をするITスキルが無かったり画像生成AIを使いこなすスキルが無ければ「宝の持ち腐れ」「猫に小判」ですw
その点Web上の画像生成AIサービスは、生成環境を自由にカスタマイシング出来ない制約があるものの、普通のPCでも問題なく作動し 一部はスマホでも使えて、今では機能もかなり充実したサービスが増えています。
- 自分に合ったサービスを見極めるポイント
基本的には概ね似たような機能を備えていますが、それぞれのサービスによって微妙に使える機能が異なるので、個別に紹介する前に、画像生成AIサービスを利用する際にチェックするポイントとなる、サービスに備わる機能の紹介をします。
ある程度思い通りの画像を生成させたいのであれば、以下の用語は多少は理解しておく必要があります。
- 無料期間
- ポイント クレジット トークン(授与 消費 回復)
- 画像サイズ 縦横比
- ネガティブプロンプト
- 生成枚数
- モデル選定
- LoRA
- i2i
- インペイント
- コントロールネット
- アップスケーラー
- CFGスケール
- シード値
- サンプリング法
- NSFW
聞きなれない用語が並びましたが、この辺を知らなければ、他人が生成した絵の情報をそのまんまパクって、ソコソコのクオリティの絵を生成する事までは出来ますが、自分の思った絵は生成出来ません。
- 無料期間
それぞれのサービスは、今は集客キャンペーン中なので、お試しで無料枠が設けてありますが、一定の期間を経ると無料枠を絞って課金が基本になるパターンが多いようです。
既にMaze Guruは集客キャンペーンを終了しました。
Leonardo.aiも無料枠は今年一杯と明言しているようです。
- コイン・クレジット・トークン(授与 消費 回復)
それぞれのサービスは呼び名は違いますがコイン・クレジット・トークンを付与し、サービスの利用でそれを消費、一定期間で回復したり、ログイン時に取得したりするシステムです。
- 画像サイズ 縦横比
それぞれのサービスによって、生成可能な画像サイズや出力形式が異なります。
- 生成枚数
無料枠で生成可能な枚数は、それぞれのサービスによって異なります。
- NSFW
NSFWとはNot safe for workの略で、R-18な画像や暴力・グロ・フェイク等に対する制限の事です。
それぞれのサービスによって、NSFWの許容範囲にバラつきがあります。またR-18画像の生成が規約違反になるサービスが多いです。
- ネガティブプロンプト
プロンプトが描かせたい要素を指定するのに対して、ネガティブプロンプトは生成させたくない要素を指定する欄で、人体の変形を防ぐのに有効です。
サービスによってネガティブプロンプトを指定出来ないモノがあります。
- モデル選定
リアル系やアニメ系等、描かせたい目的に合ったモデルを選べるサービスがほとんどですが、それぞれのサービスによって選べるモデルの種類や量が異なります。
- i2i
画像生成AIの基本はt2i(テキストtoイメージ)=語句(プロンプト)からの画像生成ですが、
i2i(イメージtoイメージ)=参照画像からの画像生成を選択出来るサービスもあります。
- LoRA
特定のキャラクターの画像だけを学習させてそのキャラクターを生成させたり、特定の絵師の画像だけを学習させて、画風をマネさせたりする高度な機能で、他人が作って公開しているLoRAを利用可能なサービスと、LoRAを自分で学習させることも出来るサービスがあります。
- インペイント
生成した画像を後から部分的に修正する機能で、使用可能なサービスもあります。
※インペイント機能を使用して太ももの部分を延長させた例
太ももが延長されて、太ももの周囲の背景も似せて描画されました
- アップスケーラー
生成した画像の解像度を上げる機能で、単に解像度を上げるだけでなく、同時にAIが画像をディテールアップさせる機能も備えたサービスもあります。
- コントロールネット
読み込んだ画像から抽出したポーズ・輪郭・奥行等の中から一つ選んで、それを基にして生成をさせる機能。
- CFGスケール
- シード値
- サンプリング法
この辺は細かい微調整の機能で、料理の塩加減・味加減・火加減・スパイス的なモノで、コレが思い通りに調整出来ないと薄味過ぎて物足りなかったり、
単純に数値が高ければ高い程良い画像になる訳ではないので、バカみたいに全ての数値を目いっぱい上げて醤油もソースも砂糖もタバスコも全量投入、火力最大で調理して激マズな味になったりするので、狙った画像に描画させるにはこの辺を加減させるスキルが必要です。サービスによって使える機能の種類の数や使用感に違いがあります。
- 無料でも使える画像生成AIサービス5選
前置きが長過ぎましたが本題です。
Microsoft bing image creator
長所
- Microsoftのサービスなので、Windowsユーザーなら知らないうちに自動的に登録されていて、そのまま使える可能性が高い。
- 日本語対応のプロンプトを入力するだけで誰でも簡単に画像が生成出来る。
- プロンプトが思い浮かばなくても、お任せでランダムにプロンプトを提示して描画出来る機能や、気に入った見本の他人の作品のプロンプトを丸パクり出来る機能もある。
- 中身は基本有料の画像生成AI「DALL·E 2」なので高画質
画像生成AI=美少女AIイラストやリアル系美女という固定観念の人には価値が分からない筈ですが、短い日本語プロンプトだけで簡単に無料でこの画像を生成出来るのはimage creatorだけです。
短所
- プロンプトの入力機能だけで、ネガティブプロンプトもi2iも何もない。
- NSFW以上に、フェイク対策なのか?有名人の名前やアニメキャラ名等もNGワードが多い。
感想
- Windowsユーザーが試しに画像生成AIしてみるのに最適。
- 単純明快!何の知識がなくても、PCから文字を入力する能力さえあれば画像生成が出来る。
- ユーザー側に、手短に端的で的確なプロンプトを指示出来るだけの高度な語彙力があれば、他のサービスよりずば抜けたリアルな画像がプロンプトだけで生成出来る。
- 但し美少女AIイラストは難しい。
Maze Guru*
- 美少女アニメ系に強いサービスですが、規約変更で実質的に存分に使える無料枠は無くなり、原則課金制に変わりました。
※2023年12月現在、ログインした日は12ポイント付与。但し月初に前月取得したポイントは0に戻る。
Leonardo.ai
長所
- ネガティブプロンプトは当然ながら、
i2i
コントロールネット
インペイント
アップスケーラー
も装備、
- 無料枠ではかなり制約はあるものの、LoRA学習も可能(公開されている他者のLoRAを利用する設定は無し)
- 1日150トークン支給(消費分は24時間サイクルで150トークンに復帰)
- NSFWは、自分の感想だと緩め(但しR-18画像は規約違反になる可能性も)
※自作LoRAを使用して描画させた例
LoRAなしで描画させた例
短所
- 他のサービスと比べると、美少女アニメ系には弱い印象。
- 年内で無料枠は終了
感想
- かなり使えるサービスで多用していましたが、年内で無料枠は終了との事。
- 年内に使い倒して
i2i
コントロールネット
インペイント
アップスケーラー
の機能や、
CFGスケール
シード値
サンプリング法
がどんなモノかを学ぶ練習台に向いているかと思います。
PixAI
長所
- 美少女アニメ系に強い印象
- ネガティブプロンプトは当然ながら、
i2i
コントロールネット
インペイント
アップスケーラー
も装備、
- 他者の公開しているLoRAも使用可能(LoRAの自作機能は無し)※自作機能追加済
- ログインすると10000クレジット付与
- 自動でのクレジット復帰は無いが、毎日ログインしていればクレジットは溜まるので数十万クレジット貯める事も可能。
- お試しキャンペーン中で、各種操作で消費するクレジットの大幅ディスカウント中
- スマホ版アプリも有る模様
- 一般的なネガティブプロンプトがプリセットされた状態でも使用可能で、ネガティブプロンプトを考える必要がない
※t2iで描画させた例
短所
- 美少女イラスト以外には弱い印象
感想
- 美少女イラストに特化している印象。
- NSFWは、自分の感想だとそれなり。
SeaArt.ai
長所
- 1日60回(1回4枚X60回=240枚)まで無料(60回生成させると7時間くらいは掛かるボリューム感)→2023年12月現在150スタミナに変更
- 日本語プロンプト対応
- 美少女イラスト、リアル系美女に強い印象
- 1日1回ログインで100コイン付与、その他新規登録者の紹介等各種のタスク達成でもコイン付与 ※貯められるコインと1日でリセットされるスタミナに変更になり、2023年12月現在無料版は1日150スタミナ付与
- 現在は60回まで無料なので、ポイントを貯めるチャンス。
- ネガティブプロンプトは当然ながら、
i2i
コントロールネット
インペイント
アップスケーラー
も装備、
- 他者の公開しているLoRAも使用可能
- LoRAの自作も可能
- スマホでも利用可能?
- 一般的なネガティブプロンプトがプリセットされた状態でも使用可能で、ネガティブプロンプトを考える必要がない
※生成した画像集・スライドショー
#きまぐれオレンジロード#鮎川まどか
— ☆☆うる星ラムちゃん☆☆ TBリーグ シームレスフィギュア化計画! (@TBleague_lum) 2023年6月27日
下絵用に生成した物の為
・服は描き足す予定なので水着が多いです
・手足や指は変なままです
ご了承下さいw pic.twitter.com/ILKdj060XB
短所
- 美少女イラスト、リアル系美女以外は弱い印象
- 生成31回目で広告的なお知らせが入るが、無料枠の60回目を超えても通知がないまま自動的にコイン消費枠に入るので、何回生成させたかを自分でカウントしておかないと、いつの間にかコインを消費してしまう。 ※画像生成画面左上に現状所持しているコインとスタミナの数値が表示される。
感想
- 無料で充分なボリュームの生成が可能で、ローカル環境に自分で画像生成機能を構築するのと同等の機能を装備しており、
- 難しいITソースコードプログラムのスキルも、ハイスペックなPCも不要で
- 日本語プロンプトにも対応と、至れり尽くせりなサービス。
但し使いこなすには、ある程度の画像生成AIのスキルは必須です。
- NSFWは、自分の感想だとLeonardo.aiより厳し目な印象。 ※以前より大幅に緩和された印象 イメージtoイメージで、R-18な画像は読み込まないがR-18な画像は描画される
※1回のプロンプト指示で4パターンの画像が生成されるが、その内の2枚がNSFW判定を受けて非表示となった例
※2023年12月現在、デフォルト設定では1回のプロンプト指示で2パターンの画像生成に変更されており、NSFW判定を受けて非表示となるケースも大幅に減少
- まとめ
以上が自分が実際に使ってみたサービスの紹介と感想です。
ある程度狙った画像を生成させるには、思った画像が一発で描画出来る訳ではなく、各種設定を変更しながら実際に生成させてみる実験や研究の試行錯誤が絶対必須です。
人それぞれ、利用目的や使用感への印象は異なる筈なので、コレを参考に画像生成AIサービスを選んで貰えれば…と思いますw
今回紹介する本はキンドル版で、キンドル会員ならば無料のようです。
画像生成AIを解説した本のようです。AIイラストは猛スピードで進化しているので、最新の情報ではないですが、画像生成AIの概要は掴めるかも知れません。
これ一冊でざっくりわかるAI×イラスト解析本
美少女AIイラスト本はかなり多数出ており、キンドル会員なら無料も多いので、試しに好みの絵柄を探してみるのもアリかも知れません。
AI生成イラスト集 美少女大百科 第10巻: AI-generated illustrations, Bishojo Encyclopedia, Vol. 10 (English Edition)
AIで描画された廃墟の画像集のようです。
残響廃墟〜自然と幻想が融合する美しきAI廃墟の世界〜
こちらはリアルな現実の廃墟です
廃墟の歩き方 探索編
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