カトラス☆アメ車☆旧車&イラスト

アメ車旧車を中心に、クルマにまつわる話を綴ります。

【レストア?】アメ車1970年式カトラスの外装大規模補修・実際の作業【経過】

前回工場に入場させた処まで話したので、今回は工場で作業が進められていた間の話です。

  •  早速問い合わせ

 先に感想を述べると、クルマを預けている間には、途中経過を見学出来る機会が設けられていたり、要所要所の進捗状況を撮影した画像が送られてきたりしたので、クルマを預けたものの音信不通で、自分のクルマが今一体どんな状態なのか不安になるといった事態は起きませんでした。

 

今までの経験で、今整備を依頼している工場に巡り合う前は、毎回クルマを一旦預けてしまうと1ヶ月は平気で音信不通になって、連絡してもキチンとした返答が貰えない店ばかりだったので、当時はクルマを預ける度に、いつ終わるのか?費用がいくら掛かるのかサッパリ判らず不安で仕方がありませんでした。

 

レストアと言えば数週間で終わるような作業でない事が常かと思われるので、そういった不安は極力避けるような仕組みが構築されていました。

 

 

  • 進捗状況

話を戻して、クルマを預けて間もなく問い合わせがありました。

 

フロントフェンダーのエンブレムがどうしても外せなくて、エンブレムを壊して外すかフェンダーを脱着する分、他の作業を簡略化するかの問い合わせでした。

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幸いこの部分のエンブレムは、リプロダクションの新品がアメリカ本国では流通しているので、セカイモン経由で入手する事で、現状のエンブレムは破壊して外して貰うよう依頼しました。(壊したエンブレムも保管して貰いました。)

 

アメ車のメリットは、こういったパーツも新品が手に入るという点ですね。

 

それから、当初の打合せで基本的にボディの表面のみ塗装という条件でしたが、実際問題としてドアを開けた際のドア内側等も何らかの処理をせざるを得ないので、その部分何かで塗る必要がある為に、つや消し黒で塗ったらどうか?との提案に、ただ吹くだけでもボディ色にして下さいと返答しました。

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その他の問い合わせでは、ある程度作業が進行した時点で、元々ボロボロだったドアのゴムシールが、外して作業すると崩壊してしまうので、外さないで作業するか外して棄ててしまって良いかの質問も、工程の途中でありました。

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このゴムシールは、やはりリプロの社外新品がアメリカで入手出来るので、崩壊させて構わないので外して作業をして、戻せる部分だけ戻して下さいと依頼しました。

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今書きながら気付いたのは、店に作業を依頼しても、このように作業が進んでいくうちにオーナーが判断を迫られる場面が生じるので、全て丸投げでおとなしく待っていれば完成する物ではないと思い出しました。

 

当方の場合は予め新品パーツが出るか否かの情報を掌握しておく必要がありましたし、自力でパーツを手配する能力も必要でした。

 

もし国産旧車でエンブレムやゴムが出ない場合、工場側の工程優先で自分自身で工場に出向いて、自己責任でエンブレムやゴムを外す等の対処が必要だったと感じました。

 

そう考えると中途半端な知識や行動力では、望むような作業を依頼して思い通りに完成させる事すら難しいように思えました。

  • 途中経過を見学

 預けて数週後、店から連絡があり途中経過を見に来ませんか?との事でした。

 

訪問するとボディ表面の塗装の大部分が剥がされた状態でした。

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この店は塗装の剝離に極力剥離剤を使用しないとの事で、全て研修生の手で剥がされていたようでした。

 

打合せ時に社長から聞いた話で、経験上剥離剤を完全に除去したと思っても、どこかしらに残っている事があり、剥離剤が微量でも残っているとその後の仕上げに影響が出てしまい、結局修正等の余計な手間が掛かってしまう為に、ボディ表面等の目に入る部分には剥離剤は使用しないとの事でした。

 

その話の際に、他所で剥離剤を使用して作業した上に、再三剥離剤を使用した部分に塗装しても悪影響が出ると説得したにも拘らず、「とにかく塗装して欲しい」という依頼で塗装したボディを見せて貰いました。

 

素人目にはパッと見で綺麗な塗面に見えましたが、指差された部分を見ると微妙にちりめん皺になっていました。

 

クルマが完全に剝離された状態で現物を見せる事で、ココまでキチンとした仕事をしていますという証明をしていたのと思います。

 

こうして完全に剝離された状態を見せれば、仕上がった後から「どうせ下地は適当でしょ」等と不快な言いがかりを付けられなくなります。

 

当方の車両は、購入当時運転席のドアが大きく凹んでいて、表から引っ張って補修するという事を知らなかった当方が自家板金で内側からバールで押して補修していたので、パネルの鉄板はバールのエッジで押してボコボコで、無理矢理パテを厚盛りして整形していましたが、それらの凸凹や凹みは板金で補修されていました。

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  • 各工程で経過報告

 その後各工程で撮影された画像が店から送られて来たので、補修の進捗状況を把握する事が出来ました。

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それまでの長期の修理では、預けたっきりで音信不通になりやすく、唐突に不明点や進めかたの回答を求める電話が掛かって来る事ばかりだったので、コレだけでもかなり安心感が高まります。

  • 年内納車

 店的にも年内に仕上げてしまうだろうという読みどうりに、年末の仕事納めの直前の週末に引き取り来店するよう依頼の連絡がありました。

 

次回、仕上がった感想や手元に戻ってから行った作業等を紹介します。