アメ車☆旧車ライフ☆カトラス

アメ車旧車を中心に、クルマにまつわる話を綴ります。

その4【お絵描き】4枚トレースしただけの人が開設するカーイラスト入門【初心者向け】

パースを知って平面ガエルならぬ平面グルマから脱却する。

 その3では、クルマのカタチの崩れに注意する事と、トレース練習から脱して模写の練習の一歩目のやり方を説明しました。

 

今回のテーマは”パースと透視図法を知る”です。

※今回Twitterのリンクを多く貼った為に、リンク先の画像が表示されるまでに時間が掛かったり、表示されない場合があります。

読み込むまで、少し待機するかリロードするなどの対処をお願いします。

 

 

 平面上に描かれた絵が、見た人に物や風景として見てもらえるのは、描いたものから空間を感じ取って貰えたからです。

 

この表現をコントロール出来ないと、自分の伝えかった事が見た人に意図したようには伝わりません。

 

クルマのイラストの場合、自分は実際の立体的なクルマを描いたつもりでも、立体感が上手く表現出来ないと、クルマのカタチのワッペンか何かかと思われてしまうかも知れません。

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逆にクルマと風景が描かれた看板を描いたつもりが、部分的に立体物に浮きあがって見えてしまい、見た人を混乱させる場合もあります。

 

独学の自己流で描いてきた人は、この立体感の表現を確立するのにかなり遠回りをしていたり、伝えたい立体感が見た人に意図通りに伝わっていない場合が多く感じます。

 

立体感の表現は、ちょっとした事を知っているだけで、絵を見た多くの人に自分の意図通りに伝えることが出来るようになります。 

  • 遠近法と透視図法

 今のクルマのイラストの大部分は西洋絵画の技法が大元になっていると思われます。

 

メカニカルなイラストは図学製図の投影法に基づいている場合もあります。

 

西洋絵画では遠近感の表現方法が確立されています。

 

独学の自己流の人も無意識に影響を受けている筈です。

 

基本は、手前の物は大きく描いて奥へ行く程小さく描く方法です。

 

アバウトな大小でも絵としては成立しますが、建築関係では透視図法として、三面図を元に正確な位置関係を描画する方法が確立されているので、建築パース等はコレに則って描かれています。

 

建築パースの場合は、図面の寸法関係に正確でないと意味を成しません。

 

まだ建っていない建造物のボリューム感や位置関係、空間のイメージを掴む目的で描く絵が寸法関係がデタラメでは無意味だからです。

 

戸建て住宅の外観やマンションの室内の広告用の絵だったら、小さい家や部屋が大きく見えるような図面に従わない絵で描いてしまったら、ある意味詐欺です。

 

これには大きく

  • 一点透視図法
  • 二点透視図法
  • 三点透視図法

 があってそれぞれ特色が異なります。

 

一点透視図法

 今はCADで作図すれば3D化しますが、かつてはパース職人(パーサー)という絵描きさんが三面図からアナログ作業でパースを起こして絵を描いていました。

 

今でも基本的な下絵はCADから3Dで起こして、細部の描画や着色はパーサーが仕上げている場合も多いと思います。

 

 各透視図法の解説

 透視図法は、ココでは具体的な解説はしませんのでググって下さい。

 

クルマのイラストでは、三面図から正確にカタチを起こさなければならない場合を除けば、厳密に透視図法に則らなければならない訳ではありませんし、その場合も今なら3DCGにすればよい訳です。

 

逆に厳格に透視図法を守ろうとするとパースが付きすぎる傾向がるように感じます。

  • 投影図法

 機械製図の場合も寸法関係が重要なので、3DCG以外では主に投影法が用いられてきました。

 

こちらは

  • 等角投影図法
  • 不等角投影図法

 があり、アイソメ図、アクソメ図などと呼ばれています。

 こちらも解説は割愛するので各自でググって下さい。

 

この図法の特徴は、寸法の正確さが第一優先なので、遠近感は表現しない事です。

 

透視図法で線路のレールを描いた場合には、手前はレールの幅が広く遠くは狭く、最後はくっ付くように描きますが、アイソメ図、アクソメ図などはレール幅の寸法は絶対変わる事がないので、永久に同じ寸法間隔で書かなければなりません。

 

ちなみに西洋絵画が流入する前の日本の日本画には遠近という概念が無かったので、アイソメ図、アクソメ図的な技法で描かれています。

 ドット絵で画面がスクロールするゲームの絵は、この昔の日本画に似た概念で描かれている場合がほとんどです。 

  • 空気遠近法

 最後に空気遠近法です。

これは風景画等で、手前の物はハッキリ、クッキリと描いて遠景はぼやかしたり薄い色(背景が黒い場合は暗い色)で描く技法です。

 

実際の風景を観察すれば、現実でも同じ事が起こっていると判ります。

 

遠くの山の色は、近くの樹木の葉の緑色と同一色ではなく、遠くは霞んでいると気付く筈です。 

  • 独学、自己流の人が知っておくと良いポイント

 平面上に立体を表現する場合、概ね上記のような技法が既に確立されていて、自分で編み出したと思っても、実は昔から広く用いられている技法だったりします。

 

完全に全てを学ぶ必要はありませんが、透視図法の水平線や消失点の考え方、一点~三点透視図法の違いと特色、透視図法と投影図法の違いは知っておいた方が絶対良いと思います。

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例えば、鉄道・バス好きの、どちらかというと定規で線を引くような几帳面な人の絵でよく見かけるのが、せっかく定規を使って丁寧に絵を描いているのに、透視図法と投影図法の違いを知らない為に、電車の車両本体は投影図法的に車両の奥まで等間隔で遠近感なしに描かれているのに、添えた風景は遠近法でパースがついてしまったり、投影図法と透視図法が混ざった車両の絵を描いていまったりしています。

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Twitterで見ていてつい、どちらかの技法で統一して描いていればもっと良く描けていたのにと思ってしまいます。

 

複数のモチーフを一つの絵に描く場合でも、一点~三点透視図法の技法と特色を知っていれば自然と複数のモチーフに視線を誘導する画面の構成を創る事が出来るようになります。

 

空気遠近法を知っていれば、クルマに背景が張り付いたような絵にはならない筈です。

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これらの遠近感を、ザックリとでも学んだ上で有効な部分を自分のイラストに取り入れていくだけで、今より格段に良いイラストが描けるようになると思います。

 

 当方はアナログの場合、鉛筆を推奨します。

当方はステッドラーを使用していました。


ステッドラー 鉛筆 ルモグラフ 製図用 12硬度セット 缶ケース 100 G12

 

鉛筆の硬度は4B~2Bメインで細部にHB等が描きやすいと思います。

トレーシングペーパーではやや硬めでも良いかもしれません。


ステッドラー 鉛筆 ルモグラフ 製図用 4B 12本 100-4B

 

 指で自由にカタチが変えられるねりゴムも便利です。

グラデーション的にぼやかした消し方が出来ます。

消しゴムのようにガッツリ境界キッチリと消すには不向きです。


ホルベイン デッサン用ねりゴム NO.5

 

100均のMDF板とクリップでも十分ですが、画板になる板は必須です。


プラス A4サイズにおりたためる A3クリップボード+ ダークグレー 83-151 専用ストラップ 付

 

この15枚全部、途中で投げ出さずに一旦完成させる程度の練習は必要だと思います。


A4サイズ トレーシングペーパー (15枚入り)

 

B5なので少し小さいかも知れません。


うつし絵 30枚入り

 

描いた絵の鉛筆を紙に定着させるスプレーです。

トレぺだと、紙がふやけるかも知れません。 


ホルベイン 画用液 スプレーハンディフィキサチフ O620 100ml 005620
 

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