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アメ車旧車を中心に、クルマにまつわる話を綴ります。

【山梨県~鎌倉】アニメ”スーパーカブ”第6話”私のカブ”走行ルートを検証してみる【アニメ聖地巡礼?】

という事でアニメ”スーパーカブ”ネタ第4弾、小熊ちゃんが修学旅行のバスに合流するまでのルートの検証と、小熊ちゃんの住む山梨県の地形・鎌倉までの位置関係を解説します。

 

小熊の住む山梨県を少し知るだけでも、アニメ”スーパーカブ”の理解度もより深まると思います。

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画像出展:©Tone Koken,hiro/ベアモータース

 

 メニュー

  • 小熊の走った道順
  • 山梨県の地形と小熊の住む北杜市の位置関係
  • 走路の検証

 

 

  • 小熊の走った道順

先に小熊がカブで走ったと思われる道順だけ書き出してみます。

一週遅れで観ているので6話はまだキチンと視聴しておらず、感想動画やツイートなどから情報を搔き集めてこの記事を書いています。

国道20号線(甲州街道)

→国道137号線(御坂みち)

→国道138号線

富士山五合目須走口寄り道(ふじあざみライン)

→国道138号線

→国道1号線

→国道134号線(アニメでは湘南弾丸道路と呼んでいる)

→鎌倉八幡宮参道

 

アニメで描かれた風景

  • 日野春自宅→釜無川橋→牧原交差点→国道20号線沿いガソリンスタンド
  • 国道20号線(甲州街道)から国道137号線(御坂みち)への入口
  • カムイみさかスキー場の看板
  • 富士吉田市金鳥居
  • 山中湖
  • 旭日丘交差点
  • 籠坂峠
  • 道の駅すばしり
  • ふじあざみライン
  • 宮の下交差点
  • 箱根湯本
  • コンビニ(セブンイレブン小田原東町5丁目店)
  • 国道1号線長者町
  • サニーサイドビラ
  • 唐ケ原
  • 湘南大橋(トラスコ湘南大橋)
  • 鎌倉高校前
  • 七里ヶ浜駐車場
  • 滑川交差点
  • 八幡宮前交差点
  • 鎌倉わかみや
  • 朝比奈峠バス停

 

 

  • 山梨県の地形と小熊の住む北杜(ほくと)市の位置関係

ルートの検証をする前に、山梨県の地理を説明しないとイメージが伝わりづらいので紹介しておきます。

 

山梨県は甲府盆地の甲府を中心に構成されていて、盆地なので四方を山で囲まれています。

周囲は東京都・神奈川県・静岡県・長野県・埼玉県と接していますが、県境は全て山の中で、各県に移動するルートはそれぞれ1~2通り(+高速道路&鉄道)しか選択肢がありません。

なので他県への移動や他県からの流入は、必ず山を越える必要があります。

 

また富士山は甲府盆地から一山超えて、富士五湖地域という同じ山梨県でも甲府盆地とは山を隔てたエリアにあります。

なので同じ山梨県でも気候は若干異なります。

 

ちなみにゆるキャン△は観ていませんが、舞台になっている身延(みのぶ)は、甲府盆地から南西側の山の中といったイメージで、国道52号線とJR東海の身延線で静岡県の興津方面に抜けるルートの途中です。

 

小熊の住む北杜市は山梨でも西側のかなり長野県寄りで、甲府盆地の平地が終わって山へ変わる辺りです。

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オープニングで小熊や礼子が甲府盆地の先に富士山を眺めている和田峠見晴らし広場は、甲府盆地の北側の山にある昇仙峡へ向かう途中にある場所で、北杜市からは約30キロ離れています。

 第4話で、礼子が学校の駐輪場から「近くて遠い場所」と指さしながら見つめている方向が富士山です。

方角的に整合性がとれています。

甲府盆地は富士山とは山を隔てているので、富士山の直近にあるにも関わらず、手前の山(御坂山塊)に阻まれてほとんど富士山が見えない場所もあります。

  • 走路の検証

小熊は当初国道20号線(甲州街道)を東京方面に相模湖まで走り、相模湖から国道412号線を南下するコースか悩みますが、富士五湖方面へ向かって正解でした。

 

今回は国道20号線(甲州街道)で甲府盆地を西から東へ横断し、国道137号線(御坂みち)で御坂峠を越えて富士五湖地域へ入り、富士吉田・山中湖を経由して篭坂峠を越えて静岡県に入り、須走から富士五合目まで登ったあとに須走道路を御殿場まで進み、乙女峠で箱根を越えて小田原から海沿いに湘南方面へ向かいます。

 

走行距離自体は片道約150キロ、富士山五合目往復込みだと約190キロくらいですが、御坂峠・篭坂峠・乙女峠と3回も山を超えるのでかなりハードです。

 

アニメでは11時過ぎに日野春を出発して、富士山を登ったり七里ガ浜で休憩して、夕方5時に鎌倉の宿に着いていますが、Googleマップでシミュレーションしても休憩なしで5時間15分なので、実際に黄ナンバーのスーパーカブで走破すると無理ゲーですw

 

多摩西部出身の当方の場合、この一帯は昔からドライブしていたエリアですが、当方の感覚では、富士五湖周辺だけで1日掛けてドライブするイメージで、箱根周辺も同じく1日掛かり、湘南~鎌倉の海沿いも1日掛けてドライブするといった感覚のボリューム感なので、正直このルートを自分のクルマで6時間で走破せよと言われても、ちょっと気が引ける行程です。

 

 

  • アニメで描かれた風景

国道20号線(甲州街道)から国道137号線(御坂みち)への入口:

中央道の一宮御坂ICが国道137号線に接続しているので、中央道で甲府盆地へ来た人はかなりの頻度で通る場所です。

 

カムイみさかスキー場の看板:甲府盆地から御坂峠を越えて富士五湖地域へ向かっている事を表しています。

 

甲府盆地から富士五湖地域へ向かうには山を越えなければならないので、

  • 国道137号線(御坂みち)
  • 県道719号線(笛吹市川三郷線)
  • 国道358号線(精進ブルーライン)

の3択、もしくは大回りですが、

ゆるキャン△の身延方面(国道52号線)から

国道300号線(本栖みち)

というルートしかありません。

 

国道137号線(御坂みち)は王道ですが、北杜市方面から向かう場合、国道358号線(精進ブルーライン)が近い気がします。



富士吉田市金鳥居:Googleマップだとバイパスを案内されますが、小熊はわざわざ金鳥居をくぐる旧市街地ルートを選択しています。

 

富士吉田市周辺はここ25年でバイパスがかなり整備されており、昔とは道がかなり変わっています。

 

山中湖・旭日丘交差点&籠坂峠:125cc以下だと東富士五湖道路は走行不可なので、必然的に山中湖畔沿いに走り、旭日丘交差点で右折して籠坂峠で山を越えるルートになります。 

籠坂(かごさか)峠もスーパーカブだとかなりキツいと思います。

 

当方は御殿場方面に友人が居るので、この東富士五湖道路を使わない下道の山中湖~籠坂峠~須走道路は頻繁に利用していたルートです。

 

道の駅すばしり:この道の駅も2011年からなので比較的新しい施設です。

小熊は日野春から1時間半弱と言っていますが、Googleマップでシミュレーションすると約1時間50分なので、相当ハイペースで走っている事になります。

 

ふじあざみライン:富士山は自動車で富士五合目まで登れます(夏期のみ)

このふじあざみライン(須走ルート)と富士スバルライン(有料)富士スカイラインの3通りがあるようで、全てゴール地点は異なります。

 また、30年くらい前にスバルラインで真夏に富士山五合目までクルマで登った事がありますが、下界との寒暖差が激しく、アロハシャツで出かけて寒くて凍えた憶えがあるので、小熊も相当寒かった筈です。

 

国道138号線の須走道路・道の駅すばしりから国道246号線の御殿場までの区間、今年2021年の4月から新たに新東名と繋がったバイパスが開通しました。

 

なので実際には125cc以下だと旧道に降格した県道418号線に迂回させられる羽目に遭う筈です。

 

バイパス化される以前は頻繁に通った道ですが、バイパス化されてからまだ走っていません。

バイパス化で旧道は改変されてしまったようで、実際には国道246号線にスムーズに出られなくなってしまった様子です。

 

 

箱根・宮の下交差点・箱根湯本・コンビニ:

 そもそもGoogleマップでは道の駅すばしりから138号線で御殿場へ向かわず、県道でショートカットして国道246号線に出て、酒匂より湘南側の二宮付近で海沿いに出るルートが示されます。

コレだと箱根を抜けるより25分短縮されるようです。

 

小熊もすばしりで御殿場から246経由かルート選択を悩みますが、結局わざわざ箱根の山越えをして鎌倉へ向かっています。

 宮の下交差点からは国道138号線と国道1号線の重複区間なんですねw

 クルマだとこの先国道1号線の西湘バイパスですが、小熊は125cc以下なので下道を使用します。

 

下道は小田原城で枡形の名残りのように道が折れているので、初見だとミスコースしますw

 

1L紙パックから水筒にジャスミン茶を移す休憩地点のコンビニは(セブンイレブン小田原東町5丁目店)ですねw背後の看板はケーズデンキ小田原店です。


国道1号線長者町交差点・サニーサイドビラ・唐ケ原交差点・湘南大橋(トラスコ湘南大橋):湘南大橋周辺だともう湘南エリアですね。

海沿いといっても松林と防風壁でほとんど海は見えませんが、海沿いの国道134号線、アニメでは礼子が弾丸道路と呼んでいますが初めて聞きました。

ググったら、湘南爆走族という漫画でそう呼んでいるみたいでした。

ちなみに夏期は弾丸道路どころか大渋滞するので、絶対近づきたくありません。

 

江ノ電鎌倉高校前駅・七里ヶ浜駐車場:まさに湘南wステレオタイプな湘南の海沿いですねww

こちらも夏場は大渋滞必至なので、絶対近づきたくありません。

 小熊は七里ヶ浜海岸駐車場で休憩しているようですが、バイクだと料金所のゲートをスルー出来るのかは不明です。

クルマはそれなりの駐車料金が掛かります。

さりげなくカブの隣に「湾岸ミッドナイト」の悪魔のZが駐車していますww

 かつてはバーガーキング・ファーストキッチンなど、様々なファーストフードが入店していましたが、どのテナントも長続きしないで入れ替わり、今はハワイ料理の店の模様です。

 

当方は、混む時期にわざわざ混む場所へ喜んで殺到する人達の感覚が判らないので、言うまでもなく夏場は激混みなこのエリアには、絶対近づきたくありません。

 

ぶっちゃけに夏場にクルマで出かける奴はバカだと思っていますw

 

夏期シーズンと休日、時間をずらせば快適なエリアなので、時期と曜日を選んで訪問する事を推奨します。

 

滑川交差点・鎌倉八幡宮交差点・鎌倉わかみや:滑川交差点で左折して、由比ガ浜から鳩サブレーの鎌倉を象徴する鎌倉八幡宮へ伸びる参道、県道21号線ですね、

宿泊先のかまくら荘のモデルとなっている鎌倉わかみやは、実際にはアニメの設定と違う位置にあるようです。

 朝比奈峠バス停:翌日の自由行動では、バイク禁止令を無視して礼子と二人乗りで海沿いから金沢八景方面まで走ったようです。

礼子はなぜか、ヘルメット・工具・タンデム用のステップパーツを持参していますw

 

ちなみに自動二輪の免許を取ってから1年以上でないと二人乗りは不可(高速道路は3年以上20歳以上)との事で、先生のバイク禁止令どころか道交法も無視してますww

 

まとめ

創作に突っ込みを入れるのも野暮ですが、さすがにあの行程をカブであの時間で走破するのはメチャキツい気がしますw

 

小熊も夏休み前、カブに乗る以前は家から数キロのコメリすら行かなかったのに、僅かな期間で大雑把な地図から経路を計画して、道に迷わず走破してしまう驚異的なスキルを会得していますw

 

今はカーナビやスマホで経路は判りますが、小熊はガラケーなのでGoogleマップも使えず、アニメに出ていた縮尺の地図だけでルートを編み出しています。

 

実際には経由する各地のイメージがある程度頭に描けていないと、あの縮尺の地図だけでルートを策定するのはツーリング未経験者にはかなり難しいと思います。

 

当方も、関東甲信(越除く)と静岡の御前崎くらいまでは何とかイメージ出来ますが、九州・四国や関西・中京エリア、北海道・東北や日本海側などだったら土地勘がないので、あの縮尺の地図だけでルートを策定するのは無理ゲーですww

 

小熊の生い立ちを考えると、幼少時から親子であちこち旅行した経験は皆無に近かったと思えるので、富士五湖エリア、箱根・湘南各地のイメージが頭に描けていたのか謎ですw

 

とは言えリアルなルートが忠実に再現されているのは、なかなか見ものですww

 

これまでのアニメ”スーパーカブ”関連記事はこちらをご覧ください。

第一弾

www.cutlass70.com

第二弾

www.cutlass70.com

第三弾

www.cutlass70.com

 

こちらの「U-NEXT(ユーネクスト)」でも順次配信されていく様子です。

4月25日現在では2話まで配信中のようです。

いつでもどの話も、繰り返しチェックできるのは便利です。

また、マンガや小説も販売されています。(マンガ第1巻は無料?)

 スカパーでも”スーパーカブ”放映されるようです。

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