と言う事で今回はアニメ”スーパーカブ”第9話「氷の中」劇中に登場した韮崎平和観音と、その観音像がある韮崎市について。プラス第9話「氷の中」のあらすじに軽く触れます。
- 第9話の雑なあらすじ
先にアニメ”スーパーカブ”第9話「氷の中」のあらすじを簡単に紹介します。
今回は重大な謎解きがあるとか、ストーリーの流れが大きく変わる回といったものではないですが、見たくない人は広告までスクロールさせて飛ばして下さい。
いよいよ秋も深まり冷え込んでくる毎日。
本格的な防寒対策の必要性が差し迫ってきた。
寒いのに相変わらずカブの元で昼食を食べる小熊と礼子。
そこに温かいコーヒー入りのポットを持参した椎も加わるようになった。
小熊と礼子が防寒対策を案じていると、椎が「何とかなるかもしれない」と二人を店に招く。
椎の父が買ったものの、ほとんど袖を通していないまま箪笥の肥やしとなっていた純毛の防寒着があるので、ソレをほぐしてリメイクすれば良いのでは?と提案する。
礼子によるとアブラッシヴ・ウールという超上質で貴重な羊毛との事。
小熊は椎の父から譲って貰ったものの、その場の誰も編み物が出来ず、家庭科の先生に頼んで編み直して貰う。
寒さが増すにつれ、ウールの防寒インナーだけでは寒さがしのげなくなり、「アレ」を買うしかないと言う小熊だが、頑なに「アレだけは嫌」と拒む礼子。
アップガレージ山梨中央店に「アレ」を見に行った二人だが、目前で「アレ」は売れてしまった。
「アレ」とは「ウインドシールド」だった。
結局買わずに椎の店に戻って相談していると、椎が「試着してみれば良いのでは?」と話す。
小熊は「バイクパーツの試着なんて」と思うが礼子は何か閃いたようで、小熊のカブの箱を貰った農協のおじさんの元に急行して、ウインドシールド付きの業務用カブに試乗させて貰う。
ウインドシールドの性能に納得した二人は、アップガレージ山梨中央店で他店から取り寄せて貰ったウインドシールドをその場で取り付けていたく気に入り、その日は日が暮れるまで乗り回した。
という話。
いよいよ小熊のカブは鉄箱に前カゴ、ハンドルカバーに ウインドシールドと、ビジネス仕様風にカスタムされていきますww
画像出典:©Tone Koken,hiro/ベアモータース
- 韮崎平和観音と韮崎市について
今回の話のあらすじには全く影響しませんが、二人がウインドシールドを気に入ってカブを乗り回すシーンで、韮崎の平和観音が出てきます。
なので韮崎平和観音と韮崎市について記述したいと思います。
- 韮崎市について
まず平和観音のある韮崎市についてですが、イメージ的には甲府の西側で甲府盆地の平坦な部分の西の外れ。
韮崎から先で徐々に海抜が上がっていくという印象がありました。
今回実際に地図で確認して見たら、甲府の西というより北西でした。
韮崎というと釜無川から北側の市街地のイメージが強いですが、釜無川の対岸の南側の山間部も韮崎市でかなり広い面積だった事を知りました。
とは言えメインは釜無川北岸側のエリアで、以前説明した釜無川沿いに約30キロ伸びる高低差40~100メートルの崖が続く七里岩の始まる地点なので、
- 釜無川沿いの国道20号線のある低い土地
- 釜無川と塩川にV字型に挟まれた七里岩先端の上の高い土地
- 七里岩の突起部分からやや下がった七里岩より北側の塩川の河岸段丘面の台地
の三層構造という印象があります。
釜無川沿いの国道20号線の1本奥に県道6号/17号線が並行していて、そちら(旧甲州街道)沿いに古い市街地が並んでいます。
七里岩より北側の塩川の河岸段丘面の台地のほうは、県道6号/17号線沿いより新しく開けた土地のようで、こちらにロードサイド店などは集まっている印象です。
- 道の分岐点
韮崎は、ある意味道路の分岐点です。
韮崎まで釜無川の南岸を通っていた県道42号線は釜無川を渡河して国道20号線(甲州街道)に合流&県道6号線を介して17号線に接続。
国道20号線(甲州街道)は釜無川沿いに北杜市を通って長野県の諏訪方面へ向かい、清里方面へ向かう国道141号線は、韮崎から始まります。
小淵沢を抜けて長野県の茅野方面へ向かう県道17号線(七里岩ライン)も韮崎が始まりです。
- 面白い道路配置
この国道141号線と県道17号線(七里岩ライン)は、平面上では交差しない面白い道路配置になっています。
釜無川沿いの国道20号線(甲州街道)から清里方面へ向かう国道141号線に入るとすぐ、七里岩の崖を貫く七里岩トンネルをくぐります。
県道17号線(七里岩ライン)は、かつてはこの七里岩トンネルの真上の地上部分で七里岩ループという急な「のの字」型の坂道で七里岩の崖を一気に登っていました。
今は線形改良で七里岩ループは廃道となり、切り通しの坂道で七里岩の崖を登りますが、国道141号線はトンネル、県道17号線(七里岩ライン)はそのトンネルの真上を坂道でまたいでしまうので、国道141号線を走っていると県道17号線(七里岩ライン)に気付かないまま通り過ぎてしまいやすく、県道17号線(七里岩ライン)を走っていると真下にトンネルがあることに全く気付かないまま国道141号線を交差しているという、不思議な道路の配置となっています。
- 平和観音
最後に韮崎の平和観音です。
画像出典:©Tone Koken,hiro/ベアモータース
当方は関東出身なので、大きな観音像は各地で見ています。
真っ先に思い浮かぶのは観音像でなく大仏ですが、牛久の大仏は巨大でかなりインパクトがあります。
他に高崎の観音と大船の観音はイメージにあります。
また千葉にも東京湾観音というのがあるそうです。
しかし韮崎の観音像は、それこそ国道20号線(甲州街道)でも県道17号線(七里岩ライン)でも国道141号線でも散々通っていながら、「そういえば在ったかも知れない」程度の印象しか残っていません。
立地的には七里岩の先端の崖の上で三方向から見上げられる、岬の灯台のような絶好のロケーションの筈なのに記憶に残りません。
ググると
- 牛久大仏:全高120メートル
- 高崎白衣大観音:高さ41.8メートル
- 大船観音:高さ25メートル(半身像)
- 韮崎平和観音:高さ16.61メートル
と、観音像の中では小さめな事が判りました。
結局、クルマを運転していると前方への注意がメインとなるために視野に入りにくく、印象に残っていない事が判明しました。
ちなみに駐車スペースは3台との事なので、クルマで訪問する事はあまり推奨出来ませんねw
- 県道17号線(七里岩ライン)を頑なに拒む小熊ちゃん
今回、最後のシーンは国道20号線(甲州街道)の牧原(まぎのはら)交差点で、小熊と礼子が別々の方向へ曲がることでそれぞれの家に帰った事を表現していました。
と言う事は又しても韮崎から県道17号線(七里岩ライン)ではなく国道20号線(甲州街道)で北杜市へ戻った事になります。
韮崎の平和観音は高さ18メートルの七里岩の崖の上にあり、アクセスするには県道17号線から県道27号線を経由して、つづら折れの坂道を登らなければならず、坂道を下って戻っても、そのまま直進しても県道17号線へ出ることになります。
そのまま直進すれば日野春駅の前を通るので、礼子は遠回りですが小熊は近い筈です。
確かにGoogleマップでは小熊のアパートを目的地に設定する以外の、牧原交差点や武川高校に設定すると国道20号線を使用するルートが指示されましたが・・。
これまでのアニメ”スーパーカブ”関連記事はこちらをご覧ください。
第一弾
第二弾
第三弾
第四弾
第五弾
第六弾
こちらの「U-NEXT(ユーネクスト)」でも順次配信されていく様子です。
4月25日現在では2話まで配信中のようです。
いつでもどの話も、繰り返しチェックできるのは便利です。
また、マンガや小説も販売されています。(マンガ第1巻は無料?)
スカパーでも”スーパーカブ”放映されるようです。