1980年式シボレーマリブ、当方の愛車遍歴です。
今回は80年代のGMのインターミディエート、G-ボディの説明をメインにしました。
燃費や乗り味、不具合等にも少々触れています。
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アメ車にハマったきっかけのアメ車1号車w
週末遠方へ出かけた帰りの書店で立ち読みした中古車雑誌に、たまたま掲載されていた画像に釘付けになり、翌週店に見に行ってその翌週試乗、その翌週現金と引き換えに乗って帰ってきましたw
この1980年式シボレーマリブは1978年にモデルチェンジしたGMのG-ボディというプラットフォームで、この年GM各車種は一気にダウンサイジングして、シボレーの場合フルサイズのカプリス・インパラがそれまでのインターミディエートのマリブのサイズに縮み、マリブはコンパクトクラスのノバのサイズに縮少しました。
GMのG-ボディはかなり兄弟が多く
- ビュイック・リーガル
- オールズモビル・カトラス
- ポンティアック・ル・マン
- ポンティアック・ボンネビル
- ポンティアック・グランプリ
- シボレー・マリブ
- シボレー・モンテカルロ
- シボレー・エルカミーノ
- GMC・キャバレロ
等が姉妹車でした。
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仕様や装備、サイズや燃費は?
アメリカ本国では全般的にV6のベーシックなグレードがメインでしたが、当方の車両は西武自動車の正規ディーラー車だったので、5リッター(305cid)4バレルキャブレターV8のコラムATベンチシートでエアコン・パワステ・パワーウインドウ・パワーシート・クルーズコントロール・レザートップ等々フル装備でした。
その後、後年になって並行輸入されたワゴンがエルカミーノと並んで多くなりましたが、当方の車両は4ドアセダンでした。
全長5メーター位・車幅1.8mか1.85m位で、ほぼセルシオ程度のサイズ。アメ車だから国産車より大きいという訳ではありませんでした。
燃費は忘れましたが、リッター4~5キロだったと思います。
途中で修理&車検に出した際にエンジンのセッティングをいじられてハイオク仕様になってしまい、ハイオクを給油していました。(当時はレギュラー90円前後、ハイオク100円程度でした。)
ダウンサイジングされたインターミディエートとは言え、昔ながらのペリメーターフレームにボディを載せる構成のFRで、フロントダブルウイッシュボーン・リアコイルリンク式のリジットなので、乗り味は正にアメ車w フニャサスに軽いパワステ、大トルクでゆったりした走り、イザとなれば信号グランプリで出だしだけはトップの余力。
このシボレー・マリブですっかりアメ車のユルい乗り味の魅力にハマってしまいました。
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ダウンサイジング、苦肉のアピールw
このGMのG-ボディ、実質それまでのインターミディエートからコンパクトにサイズが縮んでしまい、ランク落ちしたような印象を消費者に与えてしまうので、そのイメージを払拭するのに必至でしたw
結局外寸は縮んだけど室内寸法は広くなりました!というアピールがしたいだけの理由で無理やりドア内貼りの中央をくり抜いて、従来のインターミディエートのマリブより寸法が広い部分を設けて「ほら、前より広いですよ」の強引なこじつけww
お陰で後席ドアの内貼りをくり抜いてしまった為に窓を格納するスペースがなくなり、後席ドアの窓がハメ殺しになってしまうという本末転倒
てっきり窓が開くものと信じて購入して、いざ後席ドアの窓を開けようとパワーウインドウのスイッチを押したら、ドアの窓は下がらず6ライトウインドウの窓の後端だけが開いてズッコケましたwww
このシボレー・マリブもアメリカ本国では昭和のクラウン・マークⅡ・コロナの、マークⅡのポジションの車種で凡庸なファミリーカーなのですが、日本では400万円した高級車扱いだったので、センチュリー並の値段で後席の窓が開かないという軽自動車以下の貧相っぷりww
もちろん高級車として売るためにオプション全部のせでしたが、いくらオプションをゴテゴテ付けても基本的な部分がショボかったら逆にみっともない気がするのですが・・・。
当方は10年落ち40万円で、アメリカ本国ではマークⅡ的なクルマと知っての購入だったので、高級車感は求めていなかったので不満ではありませんでした。現地での10年落ち中古車っぽくラフに乗り回していました。
78マリブが出演するミュージックビデオ、The fin.- Night Time ホントはこのMVみたいに仲間とマッタリ流したかったのですが当方はボッチでしたorz
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40万円の中古アメリカ車は壊れるのか?
結局2~3年乗りましたが、基本的には問題なく普通に乗れる筈でした。
しかし当方の無知で、キャブレターの調整で済むモノを一方的にミッションの不具合と決めつけ、診断もしないでミッションのオーバーホールをさせたり、事故と車検で入庫させた店が杜撰で、キャブレターの排ガス対策用のバキュームホースをズタズタにカットして点火時期をいじり、本来の仕様から店の自己流チューンをしてしまい、それが原因で徐々に調子を崩し、当時メンテを依頼できる工場と出会っていなかった為に最後は不動車となって廃車にしました。
今思えば、的確なメンテの出来る工場にメンテを依頼していればキャブレターのちょっとした整備だけで絶好調なコンディションを保てた個体だったと思います。
外車の旧車が気になっている人も居るかもしれませんが、旧いアメ車は的確なメンテの出来る工場を見つけないとほぼ維持できません。自分で全部出来る人は別ですが・・・。