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スーパーデラックスからデラックスへ、グレードダウンを目指したGS130クラウン。【座学編】

普通の人はグレードアップを目指しますが、ヘソ曲がりな当方はわざわざグレードダウンさせましたw

gs130

  •  外装SDXからDX仕様へ

当方の入手したベンチコラムATのGS130クラウンは、グレードが中間のスーパーデラックスでした。元々デラックスが欲しかったので、下位グレードのデラックスに外装を近付けるよう手を入れていきました。

 

はじめは#13系クラウンの全体像を説明するための概要から書き始めたのですが、実家に眠っているカタログを参照しないとうろ覚えが多く書けなくなりました。

 

#13系クラウンはバリエーションとラインナップが非常に幅広かったので、#13系クラウンの概要についてはいずれ記事化します。

 

  • 先に#13系クラウンについて、最低限の説明だけします。

#13系クラウンは次期モデルに一斉にモデルチェンジした訳ではなく、ボディタイプ別にモデルチェンジしていきました。

 

なので当方の仲間内では、

  • 前期の
  • 前期の
  • 後期

と呼んで識別していました。

 

ボディのバリエーションは、

  • ハードトップ 1987~1991年
  • セダン 1987~1995年
  • ワゴン 1987~1999年
  • バン 1987~1999年

の4タイプでした。

 

ハードトップだけ#14系にバトンタッチした際に終了し、セダン・ワゴン・バンは代替モデルが登場する度に順に終了していきました。

 

全バリエーションが揃っていた前期モデルは、途中で大部分の搭載エンジンが変更になった際に内外装も小変更されたので、前期の前期のと呼んで区別していました。

  • 前期の前期と前期の後期

前期の前期~前期の後期のセダンのグレード展開は

  • ロイヤルサルーンG
  • ロイヤルサルーン
  • スーパーサルーンE(エクストラ)
  • スーパーサルーン
  • スーパーデラックス
  • デラックス
  • デラックス-A
  • スタンダード

だったと思います。

 

エンジンはV8・4000ccからディーゼル、4気筒のLPGまで用意されていた筈です。

 

※細部がモデファイされていますが、3ナンバーのセダンロイヤルサルーン。(改造されてますが)前後大型バンパーと大型グリルで5ナンバー車と印象が異なります。

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※確かエンジンがモデファイされ、15インチホイールに換装されていますが、5ナンバーのロイヤルサルーン。フェンダーの先端にランプ類の点灯状態を示すインジケーターが装着されています。

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メインのグレードはスーパーサルーンまでで、スーパーデラックスは一般個人向けでは最低レベルのやや低めのグレードでした。

 

※ホイールカバーが異なりますが、前期の前期のスーパーサルーン。グリルに標準でフォグランプが付きます。

 

デラックス以下は官公庁等が使用するようなグレードで、装備が一気に落ちました。

 

※若干モデファイされていますが、多分デラックス。ゴテゴテした装飾がなくだいぶアッサリしてきます。

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ガソリンのスタンダードはかなりのレアグレードだと思います。前期の前期~前期の後期で当方は、2000年代に入って2台しか現存を確認していません。

 

※激レアなガソリンのスタンダード。営業車の大きめのフェンダーミラーではない小振りな手動ミラー、カタログ色にない紺色。

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クラウン営業車のLPGのスタンダードはタクシーの主流で、現役当時は相当な台数を見掛けましたが、業務用なので代替を機にほぼ絶滅しています。

 

前期のド初期を除いて、スーパーサルーンまでがリアサスペンションが独立懸架なのに対してスーパーデラックス以下はホーシングのリジットなのが最も大きな違いです。

 

※スーパーサルーンの外装。ホイールアーチの泥除け、テールランプユニットの形状、トランクリッド中央のキー差込み口のオーナメント、ぼかし入りブロンズガラス、樹脂ホイールカバー等の差異が観察出来ます。

後輪が妙に内側に引っ込んでいません。

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よく観察すると、スーパーデラックス以下のセダンとワゴン・バンは、車高を変えたり社外アルミホイールに交換されていたりしなければ、後輪が妙に内側に引っ込んでいるのが判ると思います。

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このため市販されなかったパトカー専用のMS135Zを模して、外装のみを覆面パトなどのパトカー仕様で製作しようとしても、スーパーデラックス以下をベースにするとリアがホーシングで八の字にならず、スーパーサルーン以上をベースにすると外装が豪華過ぎて全くリアリティを感じないインチキ臭いパトカー仕様にしかなりませんでした。

 

※画像は普通の人には絶対買えなかった本物のMS135Zです。仔細に観察すると一般に市販されたタダのクラウンとは細部がかなり異なります。

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スーパーデラックスまではウレタンバンパーでサイドプロテクションモールが装着されますが、デラックス以下は鉄製のメッキバンパーでサイドプロテクションモールも付かず、ドアサッシの黒染めが略されてボディ同色となります。

 

※まだ手を加えていなかった頃の当方のスーパーデラックス。

ウレタンバンパーでサイドプロテクションモールが装着され、ドアサッシが黒染めです。

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このメッキバンパーが素人でも最も判りやすい識別点ですね。

 

なのでセダンやワゴンのローダウンしたカスタム車には、どんなバカにもカスタムしてある事が判るようにウレタンバンパーからメッキバンパーに換装した車両が多いです。

 

内装もデラックスから一気にグレードダウンされて、パワーウインドウが無くなり内貼りが平坦なビニールになります。スーパーデラックス以上でドア全周に巡らされていた遮音・防振ゴムが物凄いチープな物に格落ちします。

 

スタンダードは丸目4灯が誰にでも判る識別点ですが、インパネ形状や無色ガラス等の細部が更に簡素化されています。

 

機構面でも4気筒の3Yエンジンや前輪ドラムブレーキ、パワステ無し車等スタンダードだけの仕様のタイプも出てきます。

 

#13系クラウンのセダンに限定しても、コレ以上に書ききれない程のグレード間の差異があるのです。

 

この為本当に申し訳ないのですが、こういったグレード間の差異を顧みることなく安直にショップが鉄バンパーと丸目4灯に換装してローダウンしただけのカスタム車には余り良い印象を持てないのが正直な処です。ゴメンナサイ_(._.)_

 

長くなったので次回、当方の具体的なスーパーデラックスからデラックスモドキへのグレードダウン化を紹介します。

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