今までタイヤ交換をディーラー任せにしたり、タイヤショップやカー用品店で行っていて、インターネットでタイヤを購入して持ち込み交換するとかなり安くなるという情報は知ったものの、実行する事に躊躇している人向けの話です。
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ほぼ間違いなく安上がりで済む筈なのですが・・・。
今回の話は安いと聞いて持ち込み交換はどうなのか?と、気になるけれども今まで一度も持ち込み交換をした事がない人向けです。
ネット通販でタイヤを買って持ち込み交換する方法は、ほぼ間違いなく安上がりとなると思います。しかし人と場合によって向き不向きがあります。
文章が長くなってしまったので、具体的な持ち込み交換のやり方は次回説明します。
当方は最初に乗り継いだ3台は、クルマの代替サイクルが2~3年と短かく夏冬でタイヤを替える習慣のない地域だったので、ほとんどタイヤ交換を経験しないまま過ごしました。
その後はカー用品店等には絶対置いていないホワイトリボンタイヤに拘った為、ブリジストンタイヤセンターを利用しましたが、ブリジストンが国内向けのホワイトリボンタイヤの販売を辞めてしまった頃から、その手は使えなくなりました。
そこでほぼどこにも売ってないホワイトリボンタイヤを穿かせたいというこだわりから、インターネットでホワイトリボンタイヤを取り寄せて持ち込み交換可能な店を探して依頼するというパターンを構築しました。
ネット通販でタイヤを買って持ち込み交換する方法を会得した事と圧倒的な安さから、以降ホワイトリボンタイヤ以外でも持ち込み交換を利用しています。
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向き不向きがあります。
持ち込み交換のやり方を説明する前に、今までインターネットでタイヤを購入して持ち込み交換した事のない人に認知して貰いたい事があります。
確かに自分でタイヤをインターネットで購入して、持ち込み交換可能な店で作業をすればかなり割安になりますが、タイヤに限らず全てにおいて何かを優先すれば、必ず別の部分が犠牲になるという事を頭に叩きこんでおく必要があります。
飛行機でファーストクラスに乗れば至れり尽くせりのサービスを受けられますがその分運賃は高額です。
逆にLCCを利用すれば運賃は超激安ですが、個々のサービスは別料金だったり座席も窮屈、変更・払い戻し等の融通も効きにくいです。
様々なジャンルの事柄に関して、ネットでの情報から安く出来るというネタを仕入てくる人達の中には、安いという点だけに目がいって、何かを優先すれば、必ず別の部分が犠牲になるという物事の道理が頭から欠落した人を多く見掛けます。
燃費が抜群に良くて加速性能、最高速度がずば抜けていて8人が広々ゆったり乗れて荷物もタップリ積めて、軽よりコンパクトで装備が何でも全部付いていて、オフロードも走破出来て高速道路で何キロ出しても安定していて値段が激安という、何かを優先すれば、必ず対局にある部分が犠牲になるという常識が思考回路内に存在せず、何もかも全てを満たせる万能なクルマを求めてしまうようなタイプの人には向かないサービスです。
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自分に適したサービスなのかは、自身で判断する必要があります。
当然タイヤの持ち込み交換にもメリット/デメリットが存在します。
ケースバイケースで、ディーラーやタイヤショップ、カー用品店か持ち込み交換にするのかは自分で選択する必要があります。
メリット
- トータルで金額的に格安となる場合がほとんど。
- タイヤの選択肢がかなり広い。
デメリット
- 自分で選択・判断して手配しなければならない部分が多い。
- 原則的にタイヤの返品も作業のキャンセルも効かない。
最大のメリットは、圧倒的にトータルの価格です。ネット上のタイヤの販売価格は店頭価格と比較してかなり安い場合が殆どです。
タイヤの交換工賃もピンキリですが実費のみの場合がほとんどなのでそれほど高くありません。
ディーラーやタイヤショップ、カー用品店で(買う気がないのに見積もりだけ取らせるのは迷惑なので)ザックリと大雑把な見積もりを出して貰って、ネットでのタイヤ代金と送料、持ち込み店の各サービス工賃のトータルを合算して比較するとそれぞれの価格が明確になると思います。
店でタイヤを買えば交換に関わる工賃はタイヤ廃棄料以外無料(サービス込み)という店もあるので、そういう店ではタイヤ代+タイヤ廃棄料で試算しても良いかと思います。
ディーラーやタイヤショップの場合、系列の絡み等でタイヤのブランドに縛りがある場合も有ります。
インターネット上であれば全メーカー、アジアンタイヤまで様々なタイヤが流通していて、同じ銘柄でも値段に差があります。かなり幅広い選択肢の中からタイヤを選ぶ事が出来ます。
しかし観点を変えると、メリットがデメリットに変わります。
幅広い選択肢の中からタイヤを選ぶ事が出来るという事は、自分でどのタイヤが良いのか選べない人には、どのタイヤが自分に適しているのか選別出来ずに苦痛となってしまう事になります。
また、タイヤの選定以外にも作業を依頼する店を探し出して交換日のスケジュール調整をして予約をし、タイヤを店送りにしたり自宅等に着荷させてクルマに積み込んで店まで持ち込む等の手配や段取りを自分で行う必要性が発生します。
もう一つ、万が一タイヤに異常があったりサイズが合わなかったりと手配に失敗した場合、どこかに無駄な費用と時間が発生するリスクがあります。
自分の発注ミスでサイズ違いの場合、返品交換は効かない覚悟でいたほうが良いです。
通販側の発送ミスでサイズ違い等の場合、返品交換は可能かも知れませんが、その後こちらで手配した店の交換作業予約のキャンセル料や、タイヤを店送りにした場合等の交換する段階になって初めて装着不可と判った場合にそれまで掛かったやりかけの工賃等は通販側に請求出来ないと思っていたほうが良いです。
購入後の運送会社による輸送時の傷やパンクは運送会社の弁償になる筈なので代金と送料は運送会社によって補償されますが、受け取り後のタイヤ交換関係のやりかけの工賃等の費用は補償されません。
なのでタイヤ選びや交換する店の選定が楽しいと思える人には向いていますが、それらが面倒で苦痛でしかないという人には向きません。
トラブルを羅列して脅かしてしまいましたが、実際には自分の発注&手配ミス以外の販売店側の発送ミスや輸送事故は、それこそ万が一レベルですw
ネットでの発注時に十二分に再三再四サイズ等のスペックを確認して、店送りの場合特に送付先の住所等を間違えずに記入してキチンと指定の期限まで支払い処理をすればほぼ問題ないと思います。
当方は4回ほど別々の店で持ち込み交換しましたが、トラブルは今のところ経験していません。
ディーラーやタイヤショップ、カー用品店のタイヤの価格には、この煩雑さやトラブルのリスク代金を含んだ価格設定になっています。
インターネットで購入して持ち込み交換を行ったからといって、常識ではあり得ないほど爆安になる事はなく、ディーラーやタイヤショップ、カー用品店に依頼してとんでもないレベルでぼったくられる事も少ない筈です。
どちらも常識的な価格の範囲内だと思うので、自分でタイヤを選んで購入し、交換の段取りまで全て自身で行う手間と時間が掛かる分費用を安く抑えるか、全て店に丸投げして楽をする分割高なのかの差だけなので、自分に合ったほうを選択すれば良いだけの事ですw
あと補足すると、いくら激安だからと言って中古タイヤ(タイヤのみ)を購入して持ち込み交換するのは個人的には推奨しません。
理由はいざ交換という時点になってビードに傷が付いている事が発覚したりパンクしていたりして交換不可となり、仕掛かった工賃だけ発生して時間が無駄になるリスクが新品と比較にならない程高いからです。
この為中古タイヤの持ち込み交換を受け付けない店も多いです。
絶対ダメとは当方からは言えませんが、辞めておいたほうが無難かと思います。
カー用品店でも持ち込み交換をしてくれる店もありますが、工賃がすべて店の商品を購入した際の料金の倍額になるところが大半の筈なので、カー用品店での持ち込み交換作業もコスパ的にはあまり推奨しません。
カー用品店で工賃が倍額になるのは、自分の店で責任をもって品質も担保した上で仕入れ・販売した品物でないので品物の品質に責任が持てず、作業中や作業直後にタイヤが破損するリスクもあり、品物の問題が原因のトラブルを店側の責任として押しつけられる危険性も考慮されているからです。
次回、具体的な持ち込み交換の手順を説明します。