少し前にSKIMAを介して愛車の写真を元にイラスト化するサービスを始めました。
お陰様で先日初オーダーを頂き納品しました。
今回は実際に有償でイラストのオーダーを受けて気付いた点、学んだ点を記して行きます。
- 描画の技術面と運営面の気付き
やはり実際にやってみないと判りませんねw
今回実際に描いてみて、ホントに多くの事を得られました。
- 描画の技術面
現状、提供された愛車の写真をトレースする方法のみのイラストに受注は限定していますが、それはある意味成功でした。
実際にやってみると単に上からなぞるだけでも、それなりのスキルが要求されました。
- 写真1枚だけでは描けない
エンブレムは提供された写真だけでは判りづらく、結局ググって形状を確認しながら描く必要がありました。
ボディの形状も、今回は比較的見慣れていてプラモデルも作ってカタチを把握しているハコスカだったので助かりましたが、当方があまり詳しくない車種の場合、もし依頼を受けたらかなりの資料を集めたり、同型車を観察する必要があることが判りました。
- 映り込みのアレンジ
当初メッキバンパーに映り込む地面の砂利を描き込みましたが、うまくいかずアレンジした表現で描き直しました。
奥のR34スカイラインも、元の写真にはボンネットに謎の白い映り込みがありました。
写真を解析すると建物の白い壁と解明し、壁の映り込みのない状態で描画しました。
上からなぞるだけでも、それなりの描画力は必要です。
ちなみに今回は、ハコスカに加えて背後のR34スカイラインも一緒に描いて欲しいという要望とハコスカにナンバープレート的な板を描き加えてほしいという要望を受けました。
- 運営面
運営面では
- 料金面の見直し
- SKIMAのハードル
の2点です。
- 料金面の見直し
今回製作日数は約10日弱でした。
10日弱といっても、10日間朝から晩まで掛かりきりで作業していた訳ではなく、1.5~2時間集中して描いて集中力が途切れ、数時間他の事をして突然スイッチが入り再び1.5~2時間集中の繰り返しなので純粋な製作時間は30時間は掛かっていないと思います。
だからといって1日8時間拘束されて、4日間8x4=32時間で描けと言われても描けない筈です。
仮に工賃30時間としても、代金の3950円のうち当方の取り分は約3000円なので、時給100円ですねw
あなたは時給100円で仕事をしますか?
コレでは描けば描くほど消耗してしまう事が判明しました。
もちろん今回の依頼は縛りがなく楽しく自由に描けて、このデータが得られたので頂いた代金に不満はありませんが、このまま継続する事は無理という結果も出ました。
- SKIMAのハードル
企業対企業の仕事でない為に、依頼主と受け手の間で代金の支払いや仕上がりの結果の見解の相違など、様々な面で揉めるのを避けたかったのでSKIMAを介して受注する事にしましたが、コレもなかなか難しいと判明しました。
- SKIMAのデメリット
SKIMAが一般に浸透していない
SKIMAが依頼する側に理解されていないので、手軽に依頼しにくい障壁となっているようです。
得体の知れない物の上に、オーダーするにはSKIMAに登録する必要があり、どうやらSKIMAのUIがメチャ使いづらいとの事でした。
- 今回のオーダーを踏まえての今後の改善
料金面の見直し
さすがに時給100円で受注し続けるのは困難なので、あと2人だけ3950円で受注したら料金の改定をします。
併せて当方側も作業の集中力をコントロールする方法を研究して、トータルの速度を縮める工夫を続けます。
- SKIMAの問題
今後も揉めたくないのでSKIMAを介する予定なので、ここでSKIMAが何なのかとSKIMAを介する理由を説明していく事にします。
また、一方で実験的にTwitterのDMから直接オーダーを受けてみる事にします。
- SKIMAを介する理由
当方がゴタゴタしない為にSKIMAを介する理由を説明します。
個人間でのやり取りでトラブルが起こるのは、金銭のやりとりと品物の成果にかかわる部分がメインかと思います。
依頼する側は、
- お金を払ったのに作品が出来ない。
- 頼んだ物と全然違う物が出来た。
という問題があります。
受ける側は、
- 作品を描いたのにお金が貰えない
- 頼んだ物と全然違うとクレームをつけられて限りなく修正を要求される。
という問題があります。
依頼する側から見たSKIMAは、
- 描き手に依頼を打診する。
- 描き手と内容の合意を得たら、描き手でなくSKIMAに代金を預ける
- 途中経過と仕上がり前の状態をチェックして修正の依頼
- 完成見本を見てOKなら承諾
- (ココで描き手はSKIMAから代金を受け取る)
- イラスト受け取り
- 描き手の評価
が一連の流れです。
描き手が初めに設定した納期内に完成させないと代金は依頼する側に返金されるので、お金を払ったのに作品が出来ないとか、いつまで待っても完成しないというトラブルは防げます。
初めに描き手に打診するので、描き手とおおよその仕上がりイメージが共有出来てから作業が始まる筈なので、頼んだ物と全然違う物になる確率は減りますし、途中経過を見せてもらえば、少なくとも全然違う物にはならない筈です。
金銭のやり取りの際に、個人情報が相手には伝わりません。
描き手の流れは
- 描画依頼を打診される
- 内容を打合せ
- 内容が決まったら依頼主に発注して貰って承認し、SKIMAに入金されたら作業開始
- 途中経過を見せて修正があれば修正
- 完成身品を見せて了承されれば代金を受け取って納品
- 評価
描き手のメリットは、曖昧な依頼で描き始めてあちこち修正を要求されまくった挙句に、値段が高いとか、やっぱりいらないとか、トンズラされて代金を払わないというトラブルを防げる点が大きいです。
ちなみに依頼側も描き手も直接個人情報を相手に伝える必要がない点も、大きなメリットです。
- 実験的にTwitterのDMから直接オーダーを受けてみる
それでも一般的な心理だと、得体のしれないSKIMAにわざわざ登録してまでは頼みたくないという気持ちが強いようなので、試験的にTwitterのDMから直接オーダーを受けてみます。
TwitterのDMからの直接オーダー(限定2名様)
とのかく揉めるのが一番嫌なので、先着2名様限定で更に条件も付けます。
- 代金先払い
- 修正なし(途中経過はTwitterで一般公開)
- データは指定されたメルアドに送信で納品完了とする。
代金先払い
代金が支払われないのが一番厄介です。時間を掛けて打合せだけとか、やりかけてからやっぱり要らないと言われても、既に労力は発生しているのでこちらは損失です。
なので代金先払いは必須です。
修正なし(途中経過はTwitterで一般公開)
提供された写真をそのまま絵にするので、構図が変わる事もなく、デッサンが狂う訳でもありません。
この写真を描いてくれと頼まれて
この絵が完成するので
頼む時点で仕上がりのイメージは想像がつく筈です。
そのため、事前に打ち合わせてラフ画を見せて調整するといった時間と手間も簡素化出来るという理由でトレース画に限定して、その分安価な価格設定にしています。
作業の途中経過はTwitterのツイートを代用します。
依頼した絵が皆に晒されるのが嫌な人は、依頼する時点でその旨をお伝え下さい。
ツイートせずに途中経過はDMで送ります。
データは指定されたメルアドに送信で納品完了とする。
直受けだとデータの伝達方法がないので、指定されたメールアドレスに送信して納品と致します。
TwitterのDMへの画像添付は容量不足で画像も劣化します。
当然メールアドレスは教えて貰うことになります。
スマホや捨てアドレスの場合、大容量のデータが受信出来て、届いたデータがそちらで見れるのかは事前に調べておいて下さい。
容量でトラブった場合、描いた画像の画角を縮小して送れる容量にして送信するか、劣化を了承して貰ってTwitterのDMへの画像添付で代用までの対処はしますが、それ以上のその辺の障害はこちらではノータッチとなります。
代金はSKIMAでもDM経由でも、先着2名様までは3950円と致します。
以上長々と書きましたが、当方の考えを正確に伝えたかったのでご理解下さい。
早いもの勝ちなので、是非オーダーしてみて下さい!
オーダーの詳細はこちらをお読み下さい。