今回は三菱のMPV(マルチ・パーパス・ヴィークル)三菱エキスパンダーの紹介です。
先日、当ブログのダイハツ・ルクシオの記事がGoogleをはじめとする検索エンジンから大量にアクセスされる現象がありました。
なので関連事項として三菱エキスパンダーの紹介をします。
三菱エキスパンダーは、1.5リッターのFFで7人乗りのMPV(マルチ・パーパス・ヴィークル)です。
デリカD:5やeKクロス的な三菱のトレンド顔をしています。
トヨタのシエンタやホンダのフリード辺りに相当するクラスの車種ですが、日本では販売されていません。
インドネシアで生産され、アジア各国へ輸出されています。
画像はエキスパンダー・クロス
画像出典:
インドネシアを中心に、輸出されているアジア各国ではこの手のMPVやミニバン系の7人乗り1.5リッターの需要が高いようで、ダイハツ・ルクシオや三菱エキスパンダー以外でも日本ブランドのトヨタ・アバンザ(ダイハツ・セニア)ホンダ・モビリオ(※日本で販売されていた物とは別物)スズキ・エルティガ等色々な車種が出ているようです。
スズキ・エルティガ
ホンダ・モビリオ(※日本未発売)
特にインドネシアなどは、若夫婦と幼児数名に祖父祖母で7人という家族構成が背景にあるのかと思われます。
トヨタのシエンタもインドネシアで製造販売されているようですが、シエンタよりシンプルなアバンザを多く見る気がします。
トヨタ・アバンザ ※動画ではサードシートを倒して荷物を積んでいるようです。
これらのアジア向けの1.5リッター7人乗り各車種を日本で見掛けないのは、日本のユーザーの欲求を満たさないからかと思われます。
以下三菱エキスパンダーからは話題が逸れます。
ボヤキ、ディスり気味になります、もし不快に感じたらその時点で回避願います。
了解したかただけどうぞww
日本の1.5リッター級で7人乗りを求めるユーザーは、比較的小型な部類の1.5リッタークラスでも、イザとなれは目一杯乗れる7人乗りを求めるという点からも想像できるように、クルマに対して相反する要素でも全てを求めようとする傾向が強い層では?と、感じました。
クルマに限らず何かを優先すれば相反する何かは犠牲になるという法則を無視しがちな要求をしてくる印象を受けます。
日本で1.5リッタークラスであれば、動力性能的には定員4~5名程度が理想的です。
もし大人数を乗せたければ、もう少し大きなクルマのほうが本来はベターです。
小さいクルマに大人数を乗せれば重くなり、小さいエンジンでは負荷が掛かり過ぎて運動性能は落ちますし、燃費も悪くなります。
しかしどうも日本のユーザーは、小排気量で燃費は良くてパワーがあって、室内は広々なのにボディはコンパクト、快適&安全装備は何から何まで全部付いていて当たり前と、全てにおいて万能で装備てんこ盛りなクルマを求める傾向が強いように思います。
中を広くしたら、外側を内側より小さくすることは物理的に無理な事は誰にでも判る筈ですが、ソレに似た要望をを矛盾とは気づかずに求めようとしている気がします。
反面アジア向けの1.5リッター7人乗り各車はその点で造りは明快でシンプル、一部を除きほぼ全車FFもしくはFRの2WDです。
わざわざ4WDにする事で重量を増して燃費を悪化させる方向へ向かわせ、機構を複雑にして故障のリスクを増し、車両価格が上がるような事は考えません。
後席ドアも大部分は前ヒンジの普通のドアです。
わざわざオートクロージャ―付きの電動オートスライドドアにする事で重量を増して燃費を悪化の方向へ向かわせ、機構を複雑にして故障のリスクを増して車両価格が上がるような事は考えません。
大部分はガソリン車かディーゼル車です。マニュアルミッション車も多く人気です。
わざわざハイブリット車にする事で重量を増して機構を複雑化して故障のリスクを増やし、定期的に交換が必要なバッテリーを装備して劣化したバッテリーの廃棄に苦慮する原因を作った上に車両価格が上がるような事は考えません。
このように日本のユーザーの要求とアジア向けのクルマとの間には指向性に乖離があるので、何でもかんでも装備が付いていれば付いているほど喜ぶ日本のユーザーへの導入の可能性は低いと思われます。
最後に補足すると、もしかしたら一部の人はかつてのミャンマーやスリランカの映像の刷り込みで、アジア圏では日本中古車が走り回っていると誤解している人もまだ居るのかも知れません。
以前は日本語の会社名の入った商用車の映像が、よくTVで放映されていました。
が、現状スリランカ以外のアジア諸国では排気ガスの環境汚染と自国の産業振興優先の政策から、日本の中古車は輸入を禁止している国が大部分です。
禁止以外でも中古車の輸入は厳しく制限されていたり、法外な関税が掛けられていて事実上日本の中古車の輸入は困難です。
スリランカも日本の中古車の輸入条件は年々厳しくなっています。
なのでアジア圏では現地生産車か、近隣から新車で輸入された日本ブランド車ばかりです。
ちなみに海外=左ハンドルと錯覚している人も居るかも知れませんが、インドネシア・インド・パキスタン・スリランカ・タイ・シンガポール・マレーシア・香港等は日本と同じ右ハンドルです。
フィリピンや台湾等への左ハンドル車も輸出されたり、現地生産されていたりします。