という事でクルマを買ったとき必要な、車庫証明を取る方法としてどれが良い方法なのかを自分の経験からアドバイスします。
- 車庫証明?
新規でも代替でも新たにクルマを入手した際と、今乗ってるクルマごと他ナンバー地域に転居した時にはクルマの所有者(使用者)として手続きをしないとナンバープレートが発行(変更)されず、(合法的に)日本の公道を走る事が出来ません。
クルマの登録に必要な書類の内、購入したユーザーが用意するものに「車庫証明」があります。
これは、夜間など公道を車庫代わりに路上駐車して他者に迷惑をかける輩が多かった時代に、キチンと自分のクルマの保管場所が確保されていますと証明する為に設けられた書類です。
軽自動車は管轄が異なるので、保管場所の届け出を出さなければならない地域と不要な地域がある上に、軽以外の自動車と書類の種類も出し方も異なります。
あいにく当方は軽自動車を購入した事がないので言及出来ませんが、届け出が必要な地域でも書類を揃えて一回警察署に行けば500円程度で届け出が完了するようです。
ちなみに軽以外の自動車は申請と受け取りの二回警察署に行く必要があります。
新車をディーラーで購入する場合は、担当のセールスが何から何までやってくれて、オーナーは印鑑を数か所押印するか、ハンコをセールスに渡してしまえば何もしないで全部おまかせで登録が完了するようです。
当方は新車も買った事がないので伝聞です。
中古車ばかりの当方の場合、購入した側で車庫証明を取得して他の書類と共に中古車販売店に手渡し、中古車販売店が陸運支局へ出向いてナンバー登録するのが基本でした。
当方はイレギュラーで、中古車店に自分で名義変更すれば諸費用はタダでいいと言われて陸運支局で自分で名義変更した事も、ヤフオクの個人売買で必然的に自分で名義変更しなくてはならなかった事もありました。
いずれにしても、車庫証明は毎回こちらで手配する必要がありました。
中古車の場合は、車両を購入した側で車庫証明を用意する必要がある可能性が高いと思った方が良いです。
- 店任せか?自分で取るか?代行か?
車庫証明をどうやって調達するのが一番最適かアドバイスします。
先日Twitterにこのようなツイートがありました。
クルマ買い替えに伴う諸手続きを、ディーラーに代行してもらう費用って結構高額になりますよね💦
— ちゃかも (@radiojunk59) 2020年9月20日
今回は車庫証明手続きを自分でやってみます。
調べると、県のHPで書式をダウンロードできるようになってました。駐車場や道路のサイズを測って、書類を整えて警察署へ...
さて、どうなりますかね🙄 pic.twitter.com/5k0BFyQ2OH
当方は新車を買った事がないので知りませんでしたが、ディーラーに一任すると添付された画像の額ぐらいの費用は掛かるのですねw
実は車庫証明を用意する方法で一番良い手段は、それぞれの人や状況によって異なります。
なので、店任せ、自分で取得、代行の三つのメリット・デメリットを解説します。
- 店任せ
とにかく自分はせいぜいセールスに言われた書類にハンコを押すか、印鑑を託すだけで何もかも終わるので何もする必要がなく一番楽です。
但し、それ相応の対価は発生している事になります。
当方は新車を買った事がないので判りませんが、ディーラーによっては登録時のスタッフの一連の流れ作業的な面が滞る恐れがあるので、自分で取得したいと申し出ても渋い返答になる可能性もあるように想像します。
- 自分で取得
自分で書類を準備して警察署へ申請すれば、最安で2500円(地域により~2800円)で済むので費用は最低限に抑えられます。
用意しなければならない書類は、普通の大人なら落ち着いて項目をよく読んで準備すれば誰でも作れるような、それ程難しくない内容です。
今はWebでググれば、いくらでも書き方が判りやすく説明されています。
なのでココでは割愛します。
申請書類は、クルマの販売店で貰っておく(同都道府県内のみ)かWebからダウンロードしないと、わざわざ警察に用紙を貰いに行って家で書類を書き、再度警察に行って申請し、後日警察に受け取りの3回行く羽目になります。
用紙を貰ったその場で記入して提出出来るような書類ではありません。
当方の場合、月極駐車場の不動産屋さんに土地の使用許諾証明書の発行手数料として数百円請求されました。
今の不動産屋さんは無料で発行してくれました。
なので総額でも3000円程度で車庫証明が取得出来る事になります。
ツイートのディーラーの代行費と比べると、かなり費用は抑えられる事になります。
但し大きなデメリットがあります。
車庫証明は申請と受け取りの二回警察署へ出向く必要があります。
月極や賃貸の場合は不動産屋さんから土地の使用許諾証明書も貰う必要があります。
警察署は平日の日中しか窓口が開いていないので、平日の日中仕事をしている人は二回か不動産屋分の三回仕事を抜け出す必要があります。
コレが最大の難点です。
- 代行に依頼
今はWebで検索すると車庫証明の代行サービスが出てきます。
当方は仕事で平日の日中全く動けなかったので、直近の二回は代行サービスを利用しています。
最後に依頼した代行サービスは、代行料3980円だったので警察の発行料2500円と代行サービスへの郵送代を含めても7000円弱で、自分で用紙を書く必要はあるものの、上記のディーラーの代行費よりはかなり安く済んでいます。
不動産屋さんには土曜日に行き、無料で土地の使用許諾証明書は貰えました。
なので平日動く必要はありませんでした。
もちろん自宅や実家の駐車スペースであれば、不動産屋さんに行く必要は不要です。自認書に土地の所有者のサインと押印があればOKです。
平日の日中時間の割けない人、二度も警察に行くのが面倒な人、仕事を抜けた時間の分減給してしまう人(減給分より代行費が安ければ)には向いています。
最大の難点、当たりハズレを見抜くのが難しい。
最後に依頼した代行サービスは純良で優秀な行政書士で、仕事も手際よくスピーディで大満足でしたが、その前に依頼した代行サービスは押し売りでした。
その手口を紹介します。
アポイントを取って代行を依頼し、指示通り書類を一式郵送します。
暫くしてTELがあり、受け取った配置図だと不備があり、申請が通らないかも知れない。
今近くに居るので、今すぐここで了解が得られれば自分が現地へ寄って採寸し、配置図を書いて○○日までに申請出来る。
再度郵送してもらうとなると相当日数が掛かる。とその場で配置図も代行作成させるよう促し、出張配置図作成料金を上乗せさせられます。
大体普通は中古車店への車庫証明込みの書類提出日時を中古車店と申し合わせていて、ソレを逆算して代行サービスを依頼している筈なので、ぼったくり業者は再度郵送だと明らかに遅延する日時を提示して出張配置図作成を急かせます。
こちらが、全く同じ配置図で過去二回何事もなく受理されたと言うと、もし受理されなくても代行料金は請求しますと脅します。
書類は人質に取られているのでぼったくり業者の言いなりになるか、ブチ切れてご破算にするしかありません。
中古車店への車庫証明の提出日時があるので、仕方なくまんまとぼったくられる羽目に会います。
当方の場合、不動産屋さんから土地の使用許諾証明書と一緒に貰った付近の地図と駐車場の配置図だったので、同じ配置図の区画違いで今まで何度も受理されている筈で、
先述の通り、過去二回自分で申請しても何事もなく受理された配置図でした。
もし、そのまま申請してくれと言っても、わざとダメな見取り図に差替えられる可能性もあります。
どう考えてもわざわざ現地へ行って採寸するとは思えないので、実際には何もせず郵送した見取り図で申請する可能性が高いですが確認のしようがありませんし、受理後に警察に出向いて提出された見取り図を確認してそのまま提出していたと判ったところで、上手くいって出張配置図作成代金が返金される程度なので騒ぎ立てても、労力を考えると割に合いません。
泣き寝入りを見越した悪質な手口です。
中にはこのような悪徳業者も混ざっているのですが、口コミ情報等も少なく真面目な行政書士と見分けることは難しいです。
今、当方が最後に依頼した良心的な代行サービスのWebを見たら、
>また、代行料金には、面倒な所在図・配置図の作成料や交通費も含まれておりますので、追加料金等を気にせず安心してご利用下さい。
と書いてあったので、もしかしたらこの辺も良し悪しを見分けるポイントになるかも知れません。
ちなみに代行料3980円で所在図・配置図の作成料込み追加料金なしの行政書士は、書類返送の宅急便も使用せず、当方の不在時に直接ポストに投函というフットワークの良さでした。
更に各地の地名を入れてググったら、概ね相場は代行料が7000円~10000円ちょっと位で、書類一式の記入代行や、配置図のみ等個別の代行が別途オプション、それに警察の申請代金と宅急便の返送送料が加算されるのが標準のようです。
警察の申請代金も地域によってまちまちでした。
これを見るとディーラーの代行費用と、自分で代行を探して依頼する総額にそこまで大きな差はなくなるので、店任せにするか独自に代行を手配するかは人それぞれの判断になりそうです。
初めから配置図等も依頼するつもりであれば、配置図等が別料金の代行サービスでも、押し売りされる訳ではないので、問題ないですね。
また、当方は中古車店で毎回、車庫証明はこちらで取得する前提で商談が進められました。
もしかしたら中古車店でも、車庫証明を店側で手配する前提の店、もしくは商談相手に応じて店側で手配するか買う側に任せるか、客を見て判断する場合も考えられます。
なので事前に店任せにするか、自分で取得か、代行に頼むか?あらかじめ自分の考えを持って商談に臨み、見積もり額を見て中古車店と交渉すると、相場を知らずに高額な代行料金を見積もられたり、わざわざ別途代行に依頼した方がトータルでは割高になったといった事は避けられると思います。
- まとめ
クルマを購入したり、他ナンバー地域へ転居した際に必要となる車庫証明ですが、どのように取得すれば一番良いかは人によってケースバイケースです。
上記を読んで、自分に合った方法を見つけて貰えると幸いです。